詐欺や陰謀論に惑わされて、XやFacebookなどのSNSで被害を受けたり、他人と誹謗中傷をし合う人達が増えています。
そういった詐欺や陰謀論を信じてしまう人は、どういう思考や行動をしているのでしょうか?
また、詐欺や陰謀論に引っかからないためには、どういうことに気を付ければいいのでしょうか?
今回は、詐欺や陰謀論を信じやすい人、引っかかってしまう人の特徴を知ることで、巻き込まれずに済む方法をご紹介します。
デタラメの実験
デタラメ(意味がありそうで実際は意味のない言葉)を信じる人の特徴を調べた4つの実験からご紹介します。(出典:On the reception and detection of pseudo-profound bullshit&The psychology of pseudo-profound bullshit: Insights from 8 studies)
意味のない言葉に意味を見出そうとする人は、嘘や噂、ゴシップを信じやすく、詐欺や陰謀論にもハマって人生を崩壊する可能性が高まります。
実験により「デタラメを信じやすい人の特徴」として明らかになった7つの特徴は以下のとおりです。
1.デタラメに対して自信過剰
自分はデタラメを見抜けると過大評価し、他人はデタラメを見抜けないと過小評価しやすい。
「自分は他人より詐欺についての知識があるから大丈夫」と自信がある人ほど、詐欺に引っかかりやすいと言われますが、その傾向が実験でも確認されました。
知識はあっても、自分も騙されるかもしれないと注意深く行動し、ちゃんと調べて確認するようにしましょう。
2.デタラメを正確に判断できない
自分が思っている認知能力(理解力や判断力など)と実際の能力に差があって、デタラメを正確にデタラメと判断できない。
実際にはよく理解していないのに分かった気になったり、理解が間違っていることに気づけない傾向も見られました。
少しでも分からないことは、家族や専門家などの第三者に聞いて確認するのがオススメです。
3.創造性に対して自信過剰
無意味な発言を深い意味を持つ言葉だと認識する人は、自分の創造力を必要以上に高く評価しやすい。
「自分は画期的な企画や創造的なアイデアを思いつきやすい」と思っている人は、デタラメにも価値を見出してしまいやすいです。
客観的な意見を積極的に聞いてみるのが良いでしょう。
4.寄付やボランティアに参加しない
他人のために何かをしたいと思うことが少なかったり、社会貢献や社会と関わろうとする活動が少ない。
他人と関わることを避けがちだったり、他人のために何かしようとあまり思わない人は、他人の考えや行動を知る機会が少ないので、ネットの詐欺情報に引っかかりやすいので注意が必要です。
他人と関わることで、他人がどう考えどう行動するか経験値が積めるので、社会と積極的に関わることが大切です。
5.政治的志向
保守的な思想を持つ人は、革新的な思想を持つ人よりも、デタラメを「意味が深い」「核心を突いている」と評価しやすい。
自分の思考にマッチする思想を受け入れようと意識が働くので、意味を見出そうとする傾向があると考えられます。
特定の思想に片寄り過ぎず、様々な方面から物事を見るクセをつけると、間違いや違和感に気づきやすくなります。
6.エッセンシャルオイル(アロマ)や代替療法を過信しがち
エッセンシャルオイルを香りとして取り入れるだけでなく、代替医療として使えると信じやすい。
科学的根拠がない代替医療を良いものと捉えがちな人は、根拠のない情報を信じやすい思考をしていると自覚することから始めてみましょう。
7.権威のある人の話を信じやすい
相手が専門家であったり、権威のある立場の人であると、その情報が正しいかどうかにかかわらず、相手の話す情報を信憑性が高いものと判断しやすい。
どんな人でも、情報が間違っていたり思考が片寄っている場合もあるので、相手の話をすべて鵜呑みにするのはやめ、情報の正確さを自分で調べるクセを付けると良いでしょう。
デタラメを信じやすい人は、
・自信過剰
・認知能力(理解力や判断力など)が低い
・社会貢献の度合いが低い
・代替医療を信じやすい
・権威のある人の話を信じやすい
など、相手の話や情報を自分で確認せず、自分に自信があるせいで直感的に物事を捉える傾向があります。
そういう行動や考えになりがちな人は、今までの自分の経験を振り返って、詐欺やデマに引っかからないように気を付けてみてください。
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