この記事を読んで実践すると、
科学的に効果のあるサーキュレーターの置き場所がわかる
暖房の効率を上げられる
電気代を下げることができる
このようなメリットが得られます。
そうなる理由と具体的な方法は、この後わかりやすく解説していきます。
暖房を使うとき「サーキュレーターを併用すると効率が上がって電気代の節約になる」と聞いたことがある方も多いでしょう。
それならばとサーキュレーターを導入したり、導入しようか迷っている方もいると思います。
しかし、いざ使おうと思っても、どこに置けば部屋を効率的に暖められるか分かりますか?
今回は、サーキュレーターをどこに置けば効率良く部屋を暖められるか、実際に実験した効果的な置き場所と使い方をご紹介します。
効果的な置き場所
インターネット上で検索すると、サーキュレーターを置く場所は、
「エアコンに向けて風を送れば良い」
「部屋の中心に置いて天井に向ければ良い」
など、サイトによって言っていることが違うので、結局どこが良いかよく分かりません。
しかし、実際にエアコンで実験したデータから、部屋を効率的に暖めるサーキュレーターの正しい置き場所が判明しました。
エアコンの風向・送風レベルは下向き・強風。
サーキュレーターの風向・送風レベルは上向き・強風に設定。
その条件でエアコンの位置とサーキュレーターの位置を変えて実験したところ。
エアコンとサーキュレーターの離隔がある程度大きければエアコンの暖気を循環し、部屋全体を暖めることができる。
出典:「エアコン暖房時におけるサーキュレーター設置位置の効果に関する評価研究」
つまり、
エアコンから一番離れた向かい側の壁の位置から、上向きにサーキュレーターの風を送ると、足元の温度も上がり、部屋全体を効率良く暖められる
という実験結果が出ました。
これはエアコンだけでなく、空気の循環を促せるので、他の暖房器具でも同じと考えられます。
また別の実験で、サーキュレーターを置く「高さ」を比べた実験では。
高さを「床に直接置いた場合(A)」と「高さ120cmに置いた場合(C)」で比べてみました。
すると「床に置いた場合」のほうが足元の温度が高くなるという結果に。
高さ120cmに置くと、その高さより上で空気が循環されるので、足元の温度が上がりにくくなるようです。
出典:カテエネ「サーキュレーターは、暖房にも効く!? 冬のエアコンでも効果があるのか実験してみました。」
つまり、台や家具などの上に置くより、床に置いたほうが足元の温度まで暖まるという結果になりました。
最適な位置に置けない場合
しかし中には、
「エアコンの位置が部屋の角近くなんだけど、どうすればいいの?」
「向かいの壁に家具や家電があって、床にサーキュレーターが置けない」
など、条件が整えられない場合もあるでしょう。
その場合は、次のようにサーキュレーターを置いてください。
【エアコンが部屋の角にある場合】
エアコンの風を部屋の一番遠い角に向け、その角にサーキュレーターを置く
【一番遠い角や向かいの壁にサーキュレーターが置けない場合】
エアコンの風を部屋の一番遠い角に向け、風が当たっている角の反対側の角にサーキュレーターを置く
(例:エアコンから見て、風を左に向けていたら、サーキュレーターは右に置く)
床を含めて部屋全体が暖まることで、床付近だけが冷たくて足が寒いということも減り、設定温度を下げることもできるので電気代節約につながります。
暖房は設定温度を1度下げると、約10%の節電になると言われていますし、サーキュレーターは消費電力が非常に少ないので、結果的に節約になります。
また夏場には、エアコンのない洗面台やキッチンに置いて、コンパクトな扇風機代わりとしても使えるのでサーキュレーターは便利です。
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