浴室に黒カビが生える本当の理由は、
・大きな水滴が残っていること
対策法は、
・お湯で流す(水は使わない)
・浴槽にお湯を残さない
・防カビくん煙剤を使用する
梅雨や秋雨など、雨が多い時期だけでなく、一年中浴室に姿を現す黒カビ。
一般的に浴室の黒カビは、
・20℃以上の温度
・60%以上の湿度
・皮脂やコンディショナーなどの汚れ(カビの栄養)
これらが揃うと増殖スピードが上がります。
そうならないよう、湿度を下げるために換気扇を回したり、温度を下げ汚れを落とすために浴室にシャワーで水をかけたりする方もいると思います。
しかし、それでも黒カビが生えてしまいますよね?
今回は、浴室に黒カビが生える本当の理由と対策法をお伝えします。
黒カビ発生の本当の原因
黒カビ発生の一番の原因は「大きな水滴」
衛生微生物研究センターが行った実験によると、
出典:衛生微生物研究センター「浴室にカビが生える本当の理由」
浴室によくみられるクロカビ(クラドスポリウム)の胞子を水に均一に混ぜてプラスチック板に噴霧し、気温25℃、湿度97%の条件で1ヶ月間観察したところ、比較的大きな水滴内でのみ菌糸の伸長がみられました。
つまり、水滴の無い場所や水滴が小さな場所では黒カビが成長せず、大きな水滴の中だけで成長していったという結果が出ました。
対策法
換気扇を回すと湿度は下がりますが、浴室の壁や床に残った水滴が乾くには時間がかかります。
これが理由で、換気扇を回していても黒カビが生えてしまうのです。
そのため、黒カビの発生を防ぐには水滴を無くすことが重要。
確実なのは、風呂上りに浴室の水滴を拭き取ることですが、時間も手間もかかるため、最初は頑張ってみても、そのうちやらなくなりがちです。
そこで、簡単で手間がかからない方法だけをお伝えします。
浴室はお湯で流す(水は使わない)
飛び散った皮脂やシャンプー、コンディショナーなどの汚れを落とすために、風呂上りにシャワーで浴室を流すのはOKですが、そこで水を使うのはNG。
水は蒸発しにくく、いつまでも水滴が残ってしまうので、蒸発しやすいお湯シャワーで洗い流しましょう。
お湯でも水滴が残らないわけではありませんが、水よりは水滴が残りにくくなります。
またお湯のほうが、壁や床に付いた皮脂やシャンプーなどの汚れが落ちやすくなります。
ただし、換気扇を回さないと湿度が高い状態がずっと続くので、扉を閉めて換気扇を回しましょう。
50℃以上のお湯を使うことで黒カビ自体を死滅させることも可能ですが、長い時間かけ続けないと効果がありませんし、ヤケドの危険があるのでおすすめしません。
浴槽にお湯を残さない
翌朝の洗濯に残り湯を使用するため、翌日の入浴に使い回すためなど、浴槽にお湯を残す方もいると思いますが、浴室の湿度が高いままになってしまうので黒カビが生えやすくなります。
以前、「【残り湯問題】お風呂の残り湯って本当に洗濯に使っていいの?」でお伝えしたとおり、翌日の残り湯には大量の雑菌が繁殖しているので、洗濯に使うのもおすすめできません。
残り湯は風呂上り直後に洗濯に使用するか、その後誰も入らない場合は捨てましょう。
防カビくん煙剤を使用する
一度生えてしまった黒カビは、放置しておくと増えていく一方。
早めにカビ取り剤で除去しましょう。
黒カビ除去後、防カビくん煙剤を使用すると、およそ2ヵ月は黒カビが生えにくくなるので、定期的に防カビするのがオススメです。
防カビしておけば、大きな水滴が残っていてもカビが生えにくくなります。
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