科学的にどんどんアイデアが出てくる思考法【リアプレイザルの応用テクニック】

新企画や新商品など、仕事や創作活動でアイデアが必要なとき、ありますよね。

しかし、いくら時間や労力をかけても、良いアイデアが思いつかないのも常。

できれば、たくさんアイデアが出せるようになると嬉しいですよね。

そこで今回は、アイデアがどんどん湧いてくる思考法をご紹介します。

認知を再評価する

感情コントロールのテクニックとして「リアプレイザル(認知的再評価)」というものがあります。

「リアプレイザル」とは、リ(re)「再度」とアプレイザル(appraisal)「評価」という言葉で、

ネガティブな感情が湧いたら、その原因に対する考え方(認知)を変える(再評価する)手法です。

例えば、他人に不快なことを言われたら、「すごくムカつく」と思うのではなく、

「今日、あの人は疲れて余裕がないんだろうな。自分もそういうことあるしな」

「不快なことを言われたときの対処法を考える良いキッカケになったな」

など、そのときのネガティブな状況をポジティブに捉え直してみる手法です。

単純なテクニックですが、複数の論文で大きな効果が証明されています。

【実験】リアプレイザルはアイデア出しに使えるか

その「リアプレイザル」を応用すると、アイデア出しに効果的という論文があります。
Unlocking creative potential: Reappraising emotional events facilitates creativity for conventional thinkers

この実験は、最初に279人の男女を集め、

全員の創造性レベルをチェック

全員が普段どれぐらいリアプレイザルを使っているのかチェック

という調査を行いました。すると、

創造性テストで高い点数を取った人ほど、日常生活でリアプレイザルを使う回数が多い傾向があると判明しました。

さらに研究では、リアプレイザルが創造性の向上に繋がるかを調査。

2つの新しいグループ(合計512名)の男女に、

・思わず怒りを覚えるような動画を見る

・過去に自分が怒りを覚えた体験を書き出す

このどちらかを行って貰い、その最中に、

・怒りを抑える

・他のことを考えて気を紛らわす


・リアプレイザルで怒りの捉え方を変える


という3つの手法のどれかを実践して貰い、作業後にクリエイティブなアイデアを自由に出して貰うと、動画を見たグループも、体験を書き出したグループも、

リアプレイザルを実践した参加者は、「怒りを抑える」や「気を紛らわす」テクニックを使ったグループに比べて、より創造的なアイデアを思いつくことができた。

なぜ「怒りを抑える」「気を紛らわす」の効果が低かったかと言うと、

「怒り」や「悲しみ」などのネガティブな感情が湧き上がる

ネガティブな感情のせいで思考が固まり、そればかり考えてしまう

新しいアイデアに脳のリソース(資源)が使えなくなってしまう

という流れがあるからです。

一方、リアプレイザルを使いネガティブな感情を捉え直すと、

目の前の状態を新たに解釈する

思い込みから抜け出せる

ネガティブな感情が収まることで、落ち着いて物事を考えられる

つまり、脳の柔軟性が戻ることで、脳のリソースが使えるようになるという流れです。

リアプレイザルの実践法

ネガティブな感情が湧いてきたとき(ネガティブな状況のとき)に、リアプレイザルを行うことを習慣づけると、アイデアが浮かびやすくなるので実践してみましょう。

具体的な例としては、

「仕事で体を動かすから毎日疲れる」

「お金を貰いながら毎日運動できるし、健康やダイエットに良いぞ」


「プレゼンするから緊張してきた」

「自分のアイデアを知って貰えるチャンスだから興奮してきた」


「上司(先輩)に怒られた」

「上司(先輩)も疲れてイライラしてたんだろうな。今度は喜ばせて上司(先輩)に『ありがとう』と言わせてみよう」


など、「どうしたらプラスに捉えられるか・プラスに変えていけるか」を考えると、アイデアが思いつきやすくなるだけでなく、日常もポジティブに楽しくなるので試してみてください。

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