【科学的実験で発覚】他人のせいにする人がいる理由と対処法

他人のせいにする人がいる理由は、

・投影している
・感情コントロールが苦手

対策法は、

・アサーティブ・コミュニケーションを心がける
・マンドフルネスを心がける

ミスや欠点など、自分にとって嫌なことがあったり、誰かに指摘されたとき、他人のせいにする人いますよね。

友達、家族、同僚、上司、部下、ありとあらゆる他人に責任があるかのように言い、自分は悪くないと主張して、あなたや周囲の人間に嫌な思いをさせている人が、身近に存在する方もいるでしょう。

なぜ自分のミスや欠点を他人のせいにするのか。

何を言っても「あなただって」と言って、相手の話をしているのに、なぜ話をすり替えて逆にあなたを責めてくるのか。

理不尽な相手と関わらなければいけないと、ストレスも溜まって嫌になりますよね。

そこで今回は、他人のせいにする人の心理(投影:とうえい)と、そういう人と関わったときや自分が他人のせいにしがちな場合の対処法をご紹介します。

投影とは

『投影』は、人間が自分の心を守るために行う心理メカニズム。

ネガティブ感情が発生する状況や、自分が持つマイナス面を否定し、他人のせいにする現象です。

例えば、

・自分が浮気をしているのに、恋人に対して「お前は浮気をしようとしている」と非難する

・ミスをしたのは自分なのに、上司に「あいつが最終確認しなかったからです」と責任転嫁する

など、自分の不安やマイナスを避けようと他人のせいにするのが投影です。

このような投影が起きる理由は、

事実を認めると、罪悪感や恥などの不快な感情が湧いてくるので、そこから逃げるために他人のせいにして自分の心を守ろうとするため。

しかし、投影の厄介なところは、本人はほぼ無意識に行っているので、投影を起こしている自覚がゼロなこと。

投影していることを指摘しても、それすらも投影(他人のせいに)するだけでなく、本人も気づかずにミスや欠点の投影を起こしているので、自ら気づいて改善するのがかなり難しいです。

投影の実験

では、そもそもなぜ人間は投影をしてしまうのでしょうか。

研究(Why Some People Will Always Blame Others)では3つの投影実験が行われました。

3つの実験の結果は、

感情コントロールが苦手な人は、ネガティブな感情を経験したとき、自分の選択ミスを投影する量が増えた。

(中略)

これに対し、感情コントロールが上手な人は、同じような影響を受けなかった。

感情コントロールが苦手な人は、強い怒りを感じているときほど、自分の選択ミスを投影する量が増えた。

それに対し、感情コントロールが上手い人は、強い怒りを感じていても、同じような影響を受けなかった。

ネガティブな出来事を思い出した後は、感情コントロールが苦手な人だけが、選択ミスを投影した。

これは、他人を責めることで、ネガティブな感情が低下するためだ。

つまり、感情コントロールが苦手な人は他人のせいにしやすい傾向があるという検証結果が出ました。

投影をする人は、他人を非難することで、怒り、罪悪感、恥などのネガティブ感情が和らぎ安心感を得られるので、他人のせいにする頻度や程度が増加していきやすいことがわかります。

投影への対処法

では、投影を起こす人と関わったとき、または自分が投影しやすい人間だと気づいたとき、どう対処すれば良いのでしょうか?

投影する人に自分のせいにされた場合

投影をしてくる相手はネガティブ感情を避けるために、あなたのせいにしています。

例えば、仕事のミスをあなたのせいにしてきた場合は、

「この人はネガティブな気持ちを避けるために、仕事のミスを私のせいにしているんだな。自分がミスしたことは分かっているはず今この人が投影している理由は罪悪感からだから、罪悪感を和らげてあげれば、自分のミスを認めて次回は気を付けてくれるかもしれない」

など、どうしたらミスを認めて投影する頻度や程度を下げるようになるか考え、実践するのがオススメです。

逆に正論であろうと、「それはあなたのミスです」と告げると反発されて、相手から投影される頻度と程度が増加します。

相手の態度を変えたい場合は、アサーティブ・コミュニケーションを心がけると良いでしょう。

アサーティブ・コミュニケーションとは、

相手を尊重し、伝え方に注意を払いながら、自分の言いたいことを伝えるコミュニケーション術。

自分の主張は相手に伝えつつ、言い回しや態度を意識して、相手に受け入れて貰いやすくするコミュニケーションの方法です。

詳しいやり方は「【人間関係改善】自分の言葉が相手に響くようになる会話術【アサーティブ】」をご覧ください。

自分が投影する人間だと気づいた場合

自覚する可能性は低いですが、もし自分が投影をしがちな人間だと気づいて直したい場合は、感情をコントロールする術を学んで実践していくのがオススメです。

例えば、仕事でミスをした場合は、他人のせいにしたい気持ちを抑え、

「これは自分のミスだ。誰かのせいにしてはいけない。自分の何がどう悪くてミスしたのか見直して、同じミスをしないように注意しよう」

など、自分に原因があることを冷静に捉え、改善するように努めるのが良いでしょう。

しかし、自分で投影していることに気づくのはもちろん、今まで無意識に投影を行っていた人間が一気に改善を目指すのは難しいでしょう。

ですが、他人のせいにしていると他人からの印象が悪くなり、人間関係も良好にはなりません。

投影を抑えるには感情コントロールが必須なので、「マインドフルネス」トレーニングが効果的です。

マインドフルネスとは、

過去の経験や先入観に捉われることなく、自分の五感に意識を集中させ、「今この瞬間の気持ち」「今の身体状況」など、現在の状況をありのままに感じて受け入れる状態のこと。

マインドフルネスを行えば、自分のミスや欠点、周囲の環境や状況をありのまま受け入れ、ネガティブな感情に振り回されないようにすることも可能なので取り入れてみてください。

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