人はなぜ他人や企業が儲けることを嫌うのでしょうか?
「あの金持ちは悪いことをして儲けているに違いない」
「あの企業は、裏で不正を働いているはずだ」
など、お金を稼いでいる人や大きな利益を上げている企業に悪いイメージを持っている人が、少なからずいることはご存知でしょう。
人はなぜ金儲けを嫌うのか。
なぜ良いイメージはなく、悪いイメージを抱きやすいのか。
今回は論文をもとに、金儲けを嫌う「嫌儲(けんもう)」の実験結果と対処法を紹介します。
嫌儲の実験
エラスムス大学が行った7つの実験(Anti-profit beliefs: How people neglect the societal benefits of profit.)では、
など、すべての実験を合わせると、人間の「嫌儲」というバイアス(偏見、先入観)は、本人の属性(裕福か貧乏か、経済的な知識があるかないかなど)に関係なく見られるという結果が出ました。
これは地域や人種を問わず、「富は平等に分け与えるべきだ」という意識が強く、「自分より儲けている(ように見える)ものは、悪いことをしている人間(企業)だろう」と思う心理が働いているためと考えられます。
嫌儲を防ぐ方法
「嫌儲」は、本人はもちろん、他者や企業の経済活動を低下させる原因になるので、意識を変えるほうが良いでしょう。
「嫌儲」を防ぐ(改善する)方法は、「金儲けによる長期的なメリットに目を向けること」
個人や企業が儲けているからこそ、商品やサービスの品質が保たれ、技術やシステムが向上し、経済が発展していきます。
そのことを考えるようにすると、儲けている個人や企業はもちろん、自身が稼ぐことにも躊躇い(ためらい)がなくなるのでオススメです。
もし、他者から嫌儲を抱かれている場合は、儲けることの長期的なメリットを前面に押し出すと良いでしょう。
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