読書や運動、副業など、知識や健康、お金のために続けたいのに、長続きせずに諦めてしまった経験は誰しもあるでしょう。
また、間違った情報を信じてしまったり、他人の意見を受け入れず、「失敗したなぁ……」と思うことも、生きていると必ずあるものです。
自分には何が足りなくて物事が長続きしないのか。
なぜ正しい情報や他人の意見が素直に聞けず、失敗を繰り返したり嫌われてしまうのか。
物事が長続きし、情報の正誤を見極められ、他人にも好かれる方法があれば人生もっと楽しくなるのに……
そこで今回は、そんな悩みを払拭できる「知的謙遜(ちてきけんそん)」についてご紹介します。
知的謙遜とは
知的謙遜とは、
自分の知性の限界を理解し、柔軟な心の状態でいること。
うぬぼれや傲慢(ごうまん)とは反対の概念で、
「自分にはまだ知らないことがたくさんある」
「自分の信念や意見、視点が間違っている可能性がある」
という未知を意識して学び、必要であれば考えや価値観を変えて、より良い選択をしようとする姿勢を差します。
知的謙遜の効果とメリット
デューク大学で行われた4つの実験(Cognitive and Interpersonal Features of Intellectual Humility)で、知的謙遜が高い人は、
・好奇心、忍耐力、中立性が高い
・データや情報を精査するのが上手い
・自分と異なる意見も深く考え、簡単に批判をしない
という結果が出ました。
これは、知的謙遜レベルが高い人は、様々な角度からフラットな状態で物事を見るので、判断力や理解力が高くなる傾向があるためです。
つまり知的謙遜を高めることで、
・好奇心と忍耐力を持っているので、新しい知識が増えやすく物事が長続きしやすい
・情報精査が上手いので、正しい知識を得やすく新しいアイデアも生み出しやすい
・相手の意見をしっかりと受け止めるので、他人に好かれやすい
などのメリットが得られます。
知的謙遜を高める方法
自分の知的謙遜レベルを上げる簡単な方法もあります。
ワンデイチェック法
知的謙遜に大切なのは「自己分析」
自分を正しく理解していないと、自分の知性の限界がわからず、知的謙遜が上手く活かせません。
ここで役立つのがワンデイチェック法。
毎晩、寝る前に、
・今日はどんな選択と行動をしたか?
・その選択や行動を自分はどう感じたか?
・今日上手くいった選択や行動は何か?
・今日上手く行かなかった選択や行動は何か?
と、5~10分かけて今日1日を振り返り、自問自答するテクニックです。
シンプルな手法ですが、
「自分は何が好きで何が嫌いか」
「ここが上手くいったor上手く行かなかったのは、自分が◯◯と考えて行動したからだ」
など、今日1日を思い返し、自分の思いや価値観を深く自己理解することで、知的謙遜レベルが高まるので効果的です。
ただし、10分以上行うと、ネガティブな感情や質問とは関係ない思考が湧いてくるので、「短時間」かつ「質問項目の内容」を思い返すことだけに集中してください。
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