【対処法付き】失敗から学べる人・学べない人の違い【失敗の科学】

あなたは失敗したとき、そこから学ぼうとする人ですか? 目を背ける人ですか?

人間、生きている限り、誰しも必ず失敗します。

しかし、そこから学んで成長や成功に繋げる人もいれば、失敗しても学べず同じ過ちを繰り返す人もいます。

その違いが出るのはなぜなのでしょうか?

そこで今回は、人が失敗から学べない理由と失敗から学べるようになる方法をご紹介します。

人が失敗から学べない理由

アメリカの大学などによる研究(You Think Failure Is Hard? So Is Learning From It)によると、


人は失敗がエゴの脅威であると感じるため、感情は学習を妨げます。
人は自分のエゴを守るために失敗から目をそらし、失敗に注意を払わない傾向があります。

出典:You Think Failure Is Hard? So Is Learning From It

つまり、失敗は自分の価値や存在を否定されたように感じるため、それを認めたくない心理や恥の心理が働き、失敗から学ぶ機会を減らし、成長するチャンスを逃していることが示唆されています。

また、成功したときより失敗したときのほうが原因を見出すのが難しく、代案や改善策を考えることに大きな労力を使うため、失敗から学ぶことを避けたり諦めてしまうことも理由の一つとなっています。

他にも過去の実験(論文)では、

成功した投資と失敗した投資を同じ数だけ蓄積した投資家は、失敗にはあまり注意を払わず、時間が経つにつれて自信過剰になることがわかった。

ナルシシストな人、つまり自己に対して過剰に肯定的な見方をしている人は、失敗に直面するとより感情的に反応しやすく、失敗から学ぶのが難しくなる。

など、失敗を軽く捉えたり、過剰に反応して学ぼうとしなかったりする傾向が確認されています。

失敗から学ぶ方法

失敗から目を背けたい気持ちはあるものの、どうせなら失敗から学べるようになり、自分の成長や成功に繋げていけるのが最善でしょう。

失敗から学ぶ姿勢を身に着け、成長や成功に繋げていく方法をご紹介します。

1:他人の失敗を見てそこから学ぶ

他人の失敗は自分のエゴが関与していないので、自分のエゴが脅かされないため、心理的な負担が軽く、失敗から学びやすくなります。

むしろ、失敗した他人を見ると、

「こういう考えや行動をとると失敗するのか」
「失敗するのは自分だけではないんだな」

と知ることができるだけでなく自尊心が高まるため、失敗から学ぶ意欲が出てきます。

2:第三者視点で見る

自分の失敗を第三者(他人)が失敗したという視点から見る方法です。

例えば、

私が失敗した

◯◯さん(自分の名前)が失敗した

と、自分ではなく他人が失敗したとして捉えると、客観的に失敗を見ることができるようになります。

「1:他人の失敗を見てそこから学ぶ」が実践できる対象がいないときや、失敗を客観的に見つめたいときに有効です。

一見すると子供だましのようなテクニックですが、心理学的にも効果が立証されている手法です。

3:エゴを強化する

あえてエゴ(自己)を強化することで、失敗から学び立ち向かうメンタルを築き上げる方法も効果的です。

①失敗経験から他人にアドバイスをする

自分がした失敗をもとに他人にアドバイスをすることは、「自分がその知識や経験を持っている」という自信に繋がるだけでなく、自分の失敗を話すことで客観的に見つめ直すことができ、失敗から学ぶ助けになります。

アドバイスする相手がいない場合は、「自分だったら同じ失敗をした人にどういうアドバイスをするか」と考えるのも効果的です。

②失敗を学びの機会と捉え直す

失敗を自己成長の機会と捉え直す方法もあります。

リフレーミングと呼ばれるメンタルテクニックで、ある枠組みで捉えられている物事を、違う枠組みで見ることです。

これにより、失敗に直面したときの自信が高まり、失敗経験に積極的に意識を向けられるようになるので、粘り強く学ぶことができるようになります。

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