この記事を読んで実践すると、
詐欺に引っかかりにくくなる
よく使われる詐欺の手口や言葉がわかる
詐欺から身を守る方法がわかる
このようなメリットが得られます。
そうなる理由と具体的な方法は、この後わかりやすく解説していきます。
「元本保証だから、損はしませんよ」
「必ず儲かるので、出資(投資)しませんか?」
このような言葉を聞いたことはありませんか?
物価高で儲け話や投資に興味を抱く人が増えていますが、「元本保証」「必ず儲かる」など、「リスクを伴わずにお金が増やせる」と謳う勧誘や情報は、99.9%が詐欺、または金融知識のない人や商品です。
今回は、あなた自身や身近な人が詐欺や悪徳商品に引っかからないよう、投資詐欺の基礎知識をご紹介します。
「元本保証」「必ず儲かる」は法律違反
自分自身や家族、友人が、
「元本保証」
「必ず儲かる」
「損はしない」
「投資リターン◯%以上は確実」
など、お金が減らない、絶対に儲かる(稼げる)などの言葉を言われたり、聞いたりしたことはありませんか?
これらはほぼ100%が詐欺であるか、法律違反であることを知らずに言っている金融知識のない人のセリフです。
金融庁のホームページでも、次のように記載されています。
「元本保証」「絶対に儲かる」などと説明して勧誘することは、禁じられています。
出典:金融庁「第86号」
そもそも「元本保証」ができるのは、
国や都道府県(地方自治体)、企業の発行できる国債や地方債、社債など
預けてもお金の減らない「預貯金」「定期預金」のできる銀行などの金融機関や証券会社。
(どれも満期まで保持する前提)
これらだけが扱うことが可能で、一般の人が「元本保証」の権利や投資商品を扱うことはできず、「元本保証」のものを扱ったり「元本保証」を謳って勧誘をすれば法律違反になります。
また、投資商品を扱ったり出資を募る場合でも、金融庁など公的機関への届け出が義務になっています。
金融庁のホームページでも、次のように注意喚起されています。
金融商品取引法(以下「金商法」といいます。)では、組合などのファンドへの出資を募ったり、ファンド財産の投資運用を行う者に対して、原則として登録を義務付けています。
登録を受けずに、一般投資家に対して、ファンドへの出資の勧誘等をすることは、法律違反の可能性があります。
このような無登録業者からの勧誘は、詐欺的な商法であるおそれが高いと考えられますので、一般の皆様は、一切関わりにならないようにしてください。
また、登録や届出を行っている業者についても、金融庁・財務局が、その業者の信用力等を保証するものではありません。
出典:金融庁「投資を行っている方へ」
他にも「未公開株」「私募債」などの勧誘を、登録を受けた証券会社以外が行うことは法令違反です。
また、株や建物、土地や仮想通貨、FXやワンルームマンション投資など、ありとあらゆる投資商品は、価値が上がるときもあれば下がるときもあり、必ずリスクが存在します。
お金や資産価値が減る可能性があるにも関わらず、「必ず儲かる」と言うのはおかしな話ですし、「必ず儲かる」投資商品は存在しません。
そもそも、「必ず儲かる」のであれば、わざわざ他人を誘わず、自分たちだけで投資をして運用すれば良いだけの話。
「必ず儲かる」と他人に出資や投資を募る時点で詐欺の可能性が非常に高く、「必ず儲かる」と勧誘する行為自体が違法です。
また、「元本保証」や「必ず儲かる」などと勧誘され、さらに「他の人も勧誘したら、紹介料が入る・リターンが貰える(増える)」などと言われて他人を勧誘すると、勧誘した本人も詐欺などの法律違反で罰せられる可能性があります。
詐欺から身を守る方法
金融庁のホームページでは、詐欺によく使われる勧誘文句の一例が紹介されています。
◆「上場確実ですので、必ず儲かります! 元本も保証します!」
◆「△△社の株(社債など)を買ってくれたら、あとで高く買い取ります。」
◆「被害を回復してあげます。その代わり、別の商品(□□社の株式・社債など)を買ってください。」
◆「郵便や宅配便等で現金を送付してください。」
◆「金融庁(その他公的機関名)の者ですが・・・・」
○これらは、入金・送金後に連絡が取れなくなるなど詐欺的商法の可能性が高いため、取引を見合わせることをおすすめします。
出典:金融庁「金融庁からのお願い・注意喚起」
もちろん、詐欺の手口や勧誘文句はどんどん巧妙になっていくので、これ以外の言葉なら安心・安全ということはありません。
また、現在は第三者にバレにくい「LINE」を使用した詐欺が多く、投資詐欺、闇バイト、送金詐欺、情報商材詐欺など、様々な詐欺の場にLINEが使われています。
LINEに誘導されれば必ず詐欺というわけではありませんが、詐欺や高額商材や高額サービスに勧誘される確率が非常に高いので注意しましょう。
基本的には公的機関や金融機関ではない場所で、金融商品や投資商品を扱える立場にない人から、
お金が「減らない」「必ず増える・儲かる」「高利回り(高い金利)で運用される・利子がつく」
お金を「振り込む必要がある」「いったん預けてください」「後で返す」
など、「お金がマイナスにならない、損をしない、必ず返す」という謳い文句を言われた場合は、相手の詐欺か無知を疑い、お金やカード(クレジットカードやキャッシュカード)を渡したり、お金を振り込んだりしないように気を付けましょう。
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