【台風時:窓ガラスにテープは逆に危険】手軽にできる窓ガラス飛散防止法3選

近年の台風は風も激しくなって、外を歩くのも怖いレベルになりました。

家の中でも、風で窓ガラスが割れたり、飛散することを防止するために、窓にテープを貼るのが良いと聞いて、100円ショップやホームセンターなどで、ガムテープや養生テープ(弱粘テープ)、フィルムテープが品薄になるという現象も発生します。

しかし実は、窓ガラスにテープを貼ることに意味はなく、むしろ危険度が増してしまうことをご存知ですか?

今回は、窓ガラスにテープを貼ることに意味がない理由と、誰でも手軽にできる効果的なガラス飛散防止法をご紹介します。

窓ガラスは風で簡単に割れるのか

そもそも、窓ガラスは台風の風で簡単に割れてしまうものなのでしょうか?

実は、一般的な住宅で使用されている一枚ガラスは、瞬間風速50mにも耐えられる設計(参考値)になっています。

(N/㎡:ガラス1m×1mの面積あたりの許容風圧力)

窓リフォーム研究所「効果的な窓ガラスの台風対策とは?事前の備えで出来ること
窓リフォーム研究所「効果的な窓ガラスの台風対策とは?事前の備えで出来ること

また、窓ガラスは瓦や木、ゴミなどが窓に当たることで割れることが圧倒的に多いのが現実。

窓ガラスにテープを貼っても、台風による暴風で飛来物がテープを貼っていない部分に当たれば簡単に破壊されるので、ガラスが割れるのを防ぐ効果はありません。

テープを貼ると飛散防止になるのか

「テープを貼れば、窓ガラスが割れたときに飛散や落下防止になるので、怪我する可能性を下げてくれる」とテレビやネットで紹介されることがあります。

しかし、よく映像で見る窓ガラスを割る実験には、重要なことが欠けています。それは、

窓ガラスが割れた後も、風は吹き続けていること

1回だけ飛来物を窓に当てる実験映像が紹介されることが多いですが、当然ながら風は窓が割れた後も部屋に吹き込み続けます。

例えテープによって窓ガラスがすべて割れなくとも、窓枠やテープに残ったガラス片は、吹き込む風で簡単に外れて飛んできます。

また、残ったガラスほど大きい破片のまま残りやすいので、それが風で室内を飛ぶと、壁や天井、家電や家具に突き刺さるだけでなく、大きなガラス片が体にも当たる可能性があるので逆に危険度が増します。

窓ガラス飛散被害を予防する方法

これらを知ると、

「窓ガラスにテープを貼る意味はなく、むしろ危険度が増すなら、どうやって窓ガラスが割れることを防止すれば良いのか」
「窓ガラスが割れても飛散防止する方法はないのか」

と思う方もいるでしょう。

窓ガラス自体が割れないようにするには、シャッターや雨戸を閉めたり、ネットを張って窓に飛来物が当たらないようにするのがベストですが。

「費用も手間もかかるから難しい」
「賃貸だから導入できない」

など、実践できないパターンのほうが多いと思います。

また、契約の条件にもよりますが、一般的な火災保険には、台風などの強風による飛来物で窓ガラスが壊れたり、室内や家財が破損・汚損した場合には、保険が下ります。

窓ガラスの破損防止が実践しにくい場合は、窓ガラスが割れても怪我をしにくくなるように被害を抑える方法を実践しましょう。

1.カーテンを閉める

カーテンを閉めるだけでも、飛来物とガラス片を受け止めて、室内の奥まで飛んでくるのをある程度防いでくれます。

なお、カーテンとカーテンが合わさる部分を洗濯ばさみやクリップなどで挟んで留めておくと、より飛散防止効果が上がるのでオススメです。

ただし、飛来物がガラスを破壊するほどの暴風時は、簡単に洗濯ばさみやクリップも外れてしまいます。

あくまで最初のガラス破損時の被害をある程度抑えるだけと考えましょう。

2.ダンボールを貼る

窓の内側にダンボールをテープで貼ると、ただテープを貼るより、ダンボールが飛来物とガラス片の飛散を防いでくれるので効果的です。

もちろん、ベニヤ板など強度の高い物のほうが飛散防止効果は高いですが、設置する手間や購入するお金がかかるので、ダンボールのほうが手軽です。

また、ダンボールであればカーテンが使用できない場所にも対応できるので、窓のサイズに対応したサイズの物(またはカットした物)を準備しておくと良いでしょう。

ネット注文時などに商品の入っていた大きめのダンボールを、台風時の備えとして押入れや物置などに保管しておくと良いでしょう。

ただし、ダンボールは風だけでなく、雨で濡れることでも外れてしまいます。

カーテンと同じく、あくまで最初のガラス破損時の被害をある程度抑えるだけと考えましょう。

3.飛散防止シートを貼る

カーテンもダンボールも設置するのが難しい方は、窓ガラスの飛散防止シートや断熱シートが便利です。

最初に貼る手間とシート代はかかりますが、一度貼ってしまえば経年劣化するまでは年単位で使用できますし、断熱効果やUVカット効果のあるシートもあるので、冷暖房費節約や肌の光老化防止にも役立ちます。

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どのような防止法を使用した場合でも、風や飛来物で窓ガラスが割れた場合は、ガラス片が飛んでケガをする可能性があるので、速やかにガラスが飛んで来ない部屋や場所へ避難してください。

また、濡れたタオル程度の物でも、強風で飛んで窓ガラスに当たれば簡単に割れてしまうので、窓の周辺に置いてある物を片付け、落ちているゴミや枝は撤去しておくようにしておきましょう。

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