指示や命令をせずとも人を動かす心理テクニック

まず結論をお伝えします。

指示や命令をせずとも人を動かす心理テクニックは、

心理的リアクタンスを回避する

得られるメリットは、

強制感を与えずに相手が行動してくれる、対人関係やコミュニケーションの円滑化

心理的リアクタンスという用語の意味と、実践の仕方はこの後わかりやすく解説していきます。

上司や先輩、はたまた親や友達として、して欲しいことを指示したりお願いすることは誰しもあるでしょう。しかし、

「指示してもなかなか思うように動いてくれない。時には嫌な顔されることもある」
「子供に勉強しなさいと言うと、逆にやらずにゲームやYouTubeを見始める」

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など、口には出さなくても内心反発してるんだろうなと思う態度を取られたり、反感を買って逆にやらなくなることありませんか?

「どうにかして、指示やお願いを素直に聞いて貰うことはできないか」と悩んでいる人も多いでしょう。

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今回は、相手に強制感を与えず、反発や反感を買うことなく行動を促せる人になるための方法「心理的リアクタンス」の回避法と具体的な実践の仕方をご紹介します。

心理的リアクタンスとは?

心理的リアクタンスとは、自分の自由や選択の権利が脅かされたと感じたときに生じる心理的な抵抗感や反発感のこと。

人は自分の自由が制限されると、その自由を取り戻そうとする心理的傾向があります。

例えば、子供に「宿題をやりなさい」というと逆にやらなくなったり、「〇〇をするな」と言われると逆にやりたくなるなど、強制されたり自由を奪われると発生します。

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心理的リアクタンス回避のメリット

物事をスムーズに行かなくさせ、人間関係も壊してしまう心理的リアクタンス。

これを上手く回避することで、様々なメリットが生まれます。

強制感を与えずに相手が行動してくれる

自分の選択や行動を自分で決めたという感覚になるので、指示や命令という形を取らなくても、抵抗感なく相手が実行してくれるようになります。

対人関係やコミュニケーションの円滑化

強制感がなくなるので、指示が出しやすくなります。

また、相手の自由を尊重するので相手が協力的な態度を取ってくれるようになり、対人関係の摩擦が大幅に減り、円滑なコミュニケーションを促進します。

心理的リアクタンス回避の実践方法

心理的リアクタンスを回避するためには、具体的には4つの方法があります。

選択肢を提供する

選択肢を与えることで、自分で決めたという感覚を高め、抵抗感を減少させることができます。

  • 従業員に「この作業をAの方法でやるか、Bの方法でやるか選んでください」と提案する
  • 子供に「宿題を今するか、夕食後にするか、自分で選んでいいよ」と言う
  • 友達に「今日は映画を見るか、カフェでリラックスするか、どちらがいい?」と選ばせる

など、あえて選択肢を作って選ばせることは効果的です。

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共感を示す

相手の気持ちに共感することで、強制感を和らげることができます。

  • 「その気持ちわかるよ。確かに難しいよね」と相手の意見や感情を理解し共感を示す
  • 「君の意見も理解できる。少し話し合ってみよう」と反対意見にも耳を傾け受け入れる姿勢を見せる
  • 「一緒に目標を達成するためにどうすればいいか、一緒に考えよう」と提案し共通の目標を見つけ協力して取り組む

など、相手の感情に寄り添ったり、建設的な対話を心がけ、協力的な関係を築くことは大切です。

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協力的なアプローチを取る

一方的な命令や指示ではなく、協力的な姿勢で接することで互いに高め合うことができます。

  • 「このプロジェクトを成功させるために、みんなの意見を取り入れて進めましょう」と共同で問題を解決する方法を模索する
  • 「君のアイデアも取り入れながら、この計画を進めよう」と提案し、相手の意見を取り入れながら進める
  • 「みんなで力を合わせて、この課題を乗り越えよう」とチームワークを重視し協力を促す

など、個人やチーム全体の意見を尊重したり、協力を促すことも効果的です。

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説得よりも情報提供を重視する

説得しようとするよりも、情報を提供し、相手が自分で判断できるようにし決定権を持たせると、反感を買う可能性が大幅に減ります。

  • 「これが今の状況です。次に進むための選択肢がいくつかありますが、どう思いますか?」と情報を提供する
  • 「この方法もありますが、最終的な決定はあなたに任せます」と自己決定を尊重する
  • 「考える時間が必要なら、少し時間を取ってもいいですよ」と相手に考える時間を与える

など、情報の選択肢を示し、相手に判断や結論を出す主導権や時間を与えるのも良いでしょう。

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心理的リアクタンスを上手く回避することで、相手の抵抗感や反感を大幅に減らし、自発的な行動やスムーズなコミュニケーションを活性化させます。

仕事でもプライベートでも、誰に対しても使える手法なので日常で実践してみてください。

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