炎上・誹謗中傷が起きる原因は、「攻撃心、競争心、正義感」
TwitterなどのSNSや有名人や政治家の発言が炎上することが多々ありますが、なぜ起きるか知っていますか？
そこには「シャーデンフロイデ」という、「他人が引きずり落とされると気持ちいい」という感情が関係してきます。
今回は、「炎上や誹謗中傷を引き起こす感情」と「それをプラスに活かすやり方」をお伝えします。
シャーデンフロイデとは
シャーデンフロイデは「他人の不幸は蜜の味」と感じる人間の感情のこと。
他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に陥ったときに、喜びや嬉しさを感じることを指し、炎上や誹謗中傷を引き起こす原因になります。
過去には有名人の発言だけが対象となっていましたが、現代はSNSを通じて一般の方でも炎上や誹謗中傷されるため、シャーデンフロイデの対象になります。
シャーデンフロイデは3タイプに分かれ、それぞれ違ったシチュエーションで発生します。
攻撃心シャーデンフロイデ
「攻撃心」のシャーデンフロイデは、自分の所属しているグループやコミュニティなどは幸せになり、それ以外は不幸になれと思うもの。
自分の所属しているグループの価値を高めるため、他に所属している人の不幸を喜びます。
具体的には、スポーツやゲームなどで、自分達が勝った時に相手のチームに「ざまあみろ」と喜ぶ気持ちなどがあります。
競争心シャーデンフロイデ
「競争心」のシャーデンフロイデは、自分より有能であったり、人生が上手くいっている人への嫉妬が原因となるもの。
自分より成功している人を叩いたり、新しいことに挑戦する人にネガティブなことを言って足を引っ張ったりします。
具体的には、芸能人のスキャンダルが出たときに、心の中やSNSなどで批判する行動や気持ちなどがあります。
正義感シャーデンフロイデ
「正義感」のシャーデンフロイデは、自分は世のため人のために行動していると考えるもの。
自分は皆のために言っているのだから、他者から見れば明らかに誹謗中傷や違法行為であっても、本人は正義の主張だと考えるものです。
具体的には、SNSなどで炎上した相手の個人情報を特定して公開するなどがあります。
シャーデンフロイデの活かし方
シャーデンフロイデが起きるのは「嫉妬心」が主な原因。
その嫉妬心を攻撃性に変えるか、自分の成長に繋げるかで活かすことも殺すこともできます。
他人に勝ったときに相手を見下すのではなく、互いに良くやったと称え合うことで、相手もレベルアップし、それに負けじと自分を磨くことで、より高みへと行けるようになります。
また、他人の成功を妬むのではなく、成功を応援するようにすると、他人からも応援されるようになり、温かく手を貸してくれるようになります。
「嫉妬心は自分を奮い立たせる燃料になる」という意識で、シャーデンフロイデの気持ちが出てきたら、「これをプラスの原動力に変えるにはどうしたら良いか」と考えるクセを付けると、自分の人生を向上させていけるでしょう。
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