サッカーや野球などのスポーツ、夏休み、運動会。
夏の野外や屋内では水分補給が欠かせません。
特に子供は汗をかきやすく体温調節も未発達なので、こまめに水を飲むことが大切です。
しかし、子供は水筒を持参させても、こぼしたり壊したりすることもよくあります。
今回は、保育士である私が、子ども達が水筒を使っているのを長年現場で見ている視点から、子ども用水筒の選び方とオススメをご紹介します。
大きさ
子供は大人が思うより、多くの水分を摂ります。
最高気温が25度を超えるような暑い日は、冷房エアコンのかかっている室内でも、2~30分に1回は「喉が渇いた」と感じるようで、自主的に水筒に口を付けています。
よく見かける500ml程度の小さい水筒ではすぐ飲み切ってしまい、「水筒の中身が無くなった」と言う子が多数出る状況になります。
特に小学生以上のお子さんには1L(リットル)以上の大きな水筒がオススメです。
こぼれにくさ
子供の場合、フタを回して外し大きい飲み口で飲む「スクリュータイプ」、コップになっているフタに飲み物を注ぐ「コップタイプ」は、開けた時や注ぐ時、飲む時に盛大にこぼすことが多いです。
その点、「ストロータイプ」は零すことはありませんが、ストロー部分を洗うのが大変で清潔に保つのが難しいので、「ワンタッチタイプ」がオススメです。
「衛生的に考えて、水筒の飲み物は別容器やコップに移して子供に飲んで欲しい」と思う親や保護者の方もいると思います。
ですが、何度も水筒で水分補給する子供は、次第に別容器に移して飲もうとは思わなくなり、最終的にはどのタイプの水筒でも直飲みするようになるのが現実です。
ワンタッチで開いて直飲みできる水筒が良いでしょう。
壊れにくさ
多くの子供が水筒を落としたり振り回したり、ドスンと置いたり足で転がしたりします。
プラスチックの水筒は高い確率で壊されるので、何度も買い替えるハメになります。
衝撃や壊れにくさに配慮されている金属製(ステンレスなど)の水筒を選びましょう。
また、水筒を入れるカバー付きであれば、持ち運びもしやすく、衝撃への耐久性もアップし傷が付くのも防げるのでオススメです。
持ち運びのしやすさ
重い水筒を直持ちしていると、手を滑らせて足の上に落とし、怪我をすることもあります。
子供がしっかり持って歩けるよう、カバーにストラップが付いた水筒がオススメです。
特に肩紐で肩に掛けられるタイプであれば、登下校時や遠足などで移動をするときにも、他の荷物を持ちやすくなるので便利です。
保冷力
直飲みする子供が大半なので、常温の水や麦茶では雑菌が増えて、お腹を壊したりしないか心配なところ。
できるだけ冷やした飲み物を入れ、冷たさをキープしてあげましょう。
氷を入れやすいワイド(広口)な口径で、真空断熱や二重構造などで冷たさを長時間キープできる水筒がオススメです。
洗いやすさ
衛生的に清潔さを保つため、軽くでも良いので水筒は使用したら毎回洗いましょう。
その点で、お手入れのしやすい水筒を選ぶのがコツです。
フタを開いた時に口径が広く、水筒の底の部分まで太いタイプであれば、内側に手が届きやすく洗いやすいです。
手が届かない場合や口径が小さめの水筒は、水筒(ボトル)用ブラシを使うと、底まで洗えるのでオススメです。
また中栓やパッキン一体型でパーツが少ない物、取り外しや分解が簡単な物は、洗うのに手間が少なく済みます。
フタの内側、パッキン部分、ボトルの底が汚れた水筒をよく見かけるので、洗いやすい水筒を選びましょう。
水筒のQ&A
Q:水筒にスポーツドリンクやジュースを入れてもいいですか?
A:水筒は内部がステンレスなどの金属のため、酸性の飲み物(オレンジやリンゴのジュースなど)や、スポーツドリンクなどの塩分を含んだ飲み物を入れるとサビや穴あきの原因になります。
スポーツドリンク対応の水筒も販売されていますが、注意点もあります。
スポーツドリンク対応の水筒には内部にサビの発生を防ぐコーティングが施してあります。
しかし、使い方やお手入れの仕方によっては、スポーツドリンク対応と記載されている水筒でも、劣化やサビを完全に防ぐことができません。以下のような使い方・お手入れはしないように注意しましょう。
・使用後、洗わずに放置する
・金属製や目の粗いたわしで内部を強めにこする
・内部のコーティングが劣化するほど長く使い込んでいる上記のような場合、コーティングが劣化したり剥がれたりしてしまい、サビが生じやすい状況を作ってしまいます。
出典:ZOJIRUSHI「水筒にスポーツドリンクはNG?正しいお手入れの方法と象印のおすすめ水筒」
スポーツドリンク対応の水筒であっても、使い方やお手入れの方法には十分注意しましょう。
スポーツドリンクやジュース以外にも、傷みやすい牛乳や牛乳の入った飲み物(ミルクティーやカフェオレなど)、乳飲料、ボトルが破裂してしまう炭酸飲料は避けましょう。
衛生的に問題になるだけでなく、容器内が腐食したり破損すると、保冷力が失われてしまいます。
Q:汚れやカビがある水筒は、塩素系漂白剤を使ってキレイにしてもいいですか?
A:塩素系漂白剤は、サビや穴が開く原因になります。
特にステンレス製などの金属製の水筒は、金属成分が飲み物に溶け出す可能性があります。
また、塩素系漂白剤が充分に洗い流せていないと、飲み物に混入して危険です。
汚れやカビが気になる場合はステンレス水筒(ボトル)用洗浄剤を使用するか、子供のために買い替えるのが良いでしょう。
園児や小学生はもちろん、中学生や高校生でも使える水筒の選び方とオススメです。
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