【最大20℃の差が】服の色による暑さの違い【白以外で熱くなりにくい色の実験】

温度の上がりにくい服の色の順番は、

白→黄→灰→赤→紫→青→緑→濃緑→黒

30℃の真夏日を軽々と超え、連日35℃の猛暑日が続く夏。

日差しを避けるために、外にいるときは日傘を差す方もいると思います。

しかし、日傘だけでは上半身を完全に覆いきれなかったり、そもそも日傘を差せない状況では、直射日光で服まで熱くなってしまいますよね。

服の中も暑くなると、汗をたくさん掻いてしまったり、熱中症の心配もあります。

今回は、運動や作業などで外にいるときや、日傘や日陰で直射日光を防げないときに、体感温度を下げられる服の色についてご紹介します。

実験はポロシャツで行っていますが、ボトムスにも応用できます。

服の色による温度差の実験

直射日光を浴びると、一般的に「白」が1番熱くなりにくく、「黒」が1番熱くなると言われます。

しかし、毎回白い服を着られない場合もありますし、白以外の服を着たいこともあるでしょう。

では、白以外に直射日光で熱くなりにくいのは何色なのでしょうか。

実際に、直射日光の当たる気温30℃ほどの環境に、色だけが異なるポロシャツに5分間日光に当てた実験では、

白のシャツが30℃程度なのに対し、黒や緑のシャツは45℃を超えている部分が多いという結果が出ました。

白以外では黄の表面温度が低く、次いで灰と赤がほぼ同レベル。

紫と青が少し温度が高めで、緑と濃緑、黒が最も高い温度になりました。

2019年6月26日16時における各色被服表面温度の実験

最小スケール気候変動適応策としての被服色彩選択効果について

白の温度が低いのは分かるとしても、灰と黄、赤の温度が低かったのは何故でしょうか。

実は色によって光の反射率が異なり、温度が低かった色は明度(色の明るさ)が高く、より多く光を反射したので、温度が上がりにくかったと考えられます。

しかし、明るく見える緑のほうが、暗く見える紫や青より温度が高くなっているのは何故でしょうか。

これは、緑色が太陽光の光エネルギー(放射エネルギー)を吸収しやすい性質を持っているためです。

以上の比較検証の結果から、温度の上がりにくい服の色の順は、

白→黄→灰→赤→紫→青→緑→濃緑→黒 となりました。

日テレNEWS

白い服以外にも、熱くなりにくく体感温度を上げにくい(緑を除く、明度が高い)色のトップスやボトムスを選んで、暑さに備えていきましょう。

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