学習系YouTube動画や塾の授業動画など、動画で学習をする機会はありますが、あなたは何倍速で視聴していますか?
1倍速でじっくり見ている方や、タイパ(タイムパフォーマンス)を意識して、1.25倍速~2倍速など再生速度を上げている方もいるでしょう。
しかし、再生速度を上げると時短になるものの、動画も音声も早いので、ちゃんと頭に入っているのか不安になっている方もいると思います。
そこで今回は、動画視聴速度を上げても学習に悪影響が出ないか、むしろメリットがあるのかご紹介します。
倍速視聴の実験
カリフォルニア大学などが231人の学生を対象に行った研究(Learning in double time: The effect of lecture video speed onimmediate and delayed comprehension)で、
2つのYouTube動画を見て貰う
↓
動画再生速度を、1倍速、1.5倍速、2倍速、2.5倍速で視聴して貰う
(一時停止やメモは禁止)
↓
視聴後にテストを行い、1週間後にもテストを行って動画内容の理解度をチェックする
その結果、
・1.5倍速と2倍速で学習を行ったグループは、直後のテストと1週間後のテストのどちらとも、1倍速で動画を見たグループとほぼ成績は変わらなかった。
・2.5倍速で学習を行ったグループのみ、テストの成績が悪くなった。
・2倍速で動画を2回見た場合は、1倍速で1回見た場合よりも1週間後のテストの成績が良くなった
・1回目は2倍速→2回目は1倍速(またはその逆)に速度を変えて視聴しても、直後のテストと1週間後のテストの成績はほぼ同じだった
このように、「2倍速までなら、1倍速と学習効果はほとんど変わらない」という結果になりました。
ただし、2倍速で見る場合は、2回連続で動画視聴するのではなく、
2倍速で動画を視聴する
↓
テストなどの直前に改めて2倍速で動画を視聴する
というように、復習するときに再視聴したほうが理解度が上がるので、期間を空けて視聴するのがオススメです。
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