まず結論をお伝えします。
人間関係の疲れを軽減する方法は、
セルフコンパッションを取り入れる
境界線を設定する
アサーティブを学ぶ
リフレーミングを活用する
それぞれの用語の意味と具体的なやり方については、この後わかりやすく解説していきます。
仕事でもプライベートでも、ほとんどの方が他人と関わることは避けられません。
「職場でコミュニケーションが思うようにいかない」
「友達や家族に振り回されて疲れる」
など、ストレスや疲労感を溜めている方も多くいるでしょう。
人付き合いに疲れを感じるけれど、付き合いを避けることも関係性を変えることもできないと、「ずっとこれが続くのか……」とモヤモヤしますよね。
そこで今回は、人間関係の疲れを大幅に軽くする科学的な方法をご紹介します。
そもそも、なぜ人間関係に疲れを感じるのか?
人間関係で疲労を感じる原因は様々ありますが、主に以下の要因が挙げられます。
過剰な責任感
他人の期待に応えようとするあまり、自分を犠牲にしてしまうことがあります。
自分の時間や労力、時にはお金さえ使って他人のために行動したり、コミュニケーションを図ろうとすると、他人のための人生を生きている感覚になり、自分の人生のやりがいや生きがいを見失います。
自己評価の低さ
他人と比較して自分を低く評価することで、劣等感や不安を感じやすくなります。
「あの人はテキパキとできるのに、私は……」と、才能や努力の度合いを他人と比べてしまうと、「できない自分」に焦点が当たってしまい、落ち込みやストレスを感じてしまいます。
コミュニケーションの問題
自分の感情や意見をうまく伝えられないこともストレスの原因になります。
「本当は止めて欲しいのに言えない」
「別の意見があるのに、相手に提案することができない」
など、自分の本音や考えを他人に言えずにいると、自分の心を押し殺すことになり、他人と関わることがツラくなっていきます。
人間関係の疲れ改善法
改善法には様々な手法がありますが、今回は他人を変えるのではなく、自分を変えるだけで実践できる方法をご紹介します。
セルフコンパッションを取り入れる
セルフコンパッションとは、セルフ(自ら)コンパッション(思いやる)という言葉で、
ありのままの自分を認め受け入れて、自分自身に対して優しさや思いやりを持って心を労わること
例えば、
- 自分を責めずに優しく労わる習慣をつける
- 感情の波は誰にでもあることを受け入れる
- 自分を励ますポジティブなセルフトーク(心の中の独り言)を行う
など、家族や親友を励ましたり労わるように、自分自身に温かい言葉をかけてメンタルを癒してあげる方法です。
境界線を設定する
他人との関係で自分の限界を設定し、無理をしないようにすることが重要です。
例えば、
- 自分の時間を大切にし、心や体が拒否感を示しているときは断るようにする
- 仕事とプライベートの時間を明確に分ける
- 自分の普段の活力度合いを把握し、無理な約束や作業は避ける
など、ここまではOKだけどここからはNGという境界線を設定して、心身に大きな負担をかけたり無理をさせないように事前に決めておくことも必要です。
他人に対して上手く断れない、言えないという場合は、次に紹介するアサーティブを実践してみてください。
アサーティブを学ぶ
アサーティブとは、「積極的な」「自己主張する」という意味の言葉で、
相手の考えや価値観を尊重しつつ、自分の意見をスムーズに伝える方法のこと
例えば、
- 自分の意見や感情を、相手が受け入れやすい言葉で伝える
- 相手の意見や価値観を尊重しながら、自分の意見を伝える
- 対立するのではなく、建設的な対話を心がける
など、強い自己主張をするのではなく、相手の気持ちや考えを尊重した伝え方をするのもオススメです。
リフレーミングを活用する
リフレーミングとは、re(再び)framing(視点、枠組み)という意味で、
「自分の視点や枠組み」を「再構築・再解釈」し、物事の見方や解釈を変えることで、ネガティブな状況や感情をポジティブに捉え直す技術
例えば、
- 否定的な状況を別の視点から見て、新たな発見に繋げる
- ストレスのかかる状況でもポジティブな面を探す
- 小さな成功や前向きな出来事に焦点を当てる
など、ネガティブに思える状況や物事でも、様々な方面から見てポジティブに捉え直せないか再解釈する手法です。
人間関係の疲れを軽減するために、自分自身に優しさを持ち、他人の要求に対して健全な距離を保ち、意見や感情を相手を尊重しながら伝え、ネガティブな状況や感情をポジティブな視点に変える。
これらを行うことで、人間関係の疲労やストレスを軽減することができるようになります。
いきなりすべてを実践するのは難しいと思うので、少しずつ実験するように試して、日常に取り入れていってみてください。
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