【仕事も日常も楽しくなる】モチベーションを高める科学的な手法【ビジネスにも使える】

仕事もプライベートも、なんだか楽しくないと感じること、ありませんか?

もちろん、両方とも充実している方もいるでしょう。

しかし、仕事とプライベートのどちらか、または両方に楽しさを感じない人がいるのも現実。

特に仕事に対するモチベーションが上がらなくて、ツライ思いをしている方も多いでしょう。

プライベートは趣味や遊びに時間を使えるから楽しい。

けれど、仕事にはやりがいを感じないので、月曜日が来ると憂鬱……なんてことも。

そこで今回は、仕事やプライベートのモチベーションを上げ、やる気と充実感をアップしてくれる「ゲーミフィケーション」手法をご紹介します。

ゲーミフィケーションとは

ゲーム以外の場面にゲームのような仕組みを取り込む手法が「ゲーミフィケーション」

仕事やプライベートの中にゲームの要素を入れて、ゲームを楽しむように人生を楽しめるようにするテクニックです。

「ゲームの要素なんか日常に組み込めるの?」と感じる方もいると思いますが、ゲーミフィケーション(ゲーム化)は、どんな活動にも取り入れることが可能です。

ゲーミフィケーションにはメリットも様々あります。

・モチベーションを高める
・失敗が怖くなくなる
・仕事、ビジネス、プライベート、あらゆる状況で使える

テレビゲームやスマホゲーム、カードゲームなど、ゲームは高揚感(興奮)を促すので、楽しく続けることができます。

また、ゲームは失敗したり負けたりして、やり直すのが当たり前なので、ゲーミフィケーションを取り入れることで失敗が怖くなくなり、何度も挑戦するようになるので技術の上達にも繋がります。

「仕事」なら

事務作業やアイデア出し、会議や人材育成

「ビジネス」なら

顧客満足度アップ、技術向上、トラブル低減

「プライベート」なら

趣味や休養、育児や介護

など、ありとあらゆる場面や状況に取り入れて実践できます。

中でも特にゲーミフィケーションが役立ちやすいものがあり、

・創造的な作業(執筆や企画書作成など)

・退屈な作業(事務や単純作業など)


・行動変化が必要な作業(運動とかダイエットなど)

これらはゲーム化が効果を発揮する可能性が高く、モチベーションアップに貢献しやすいのでオススメです。

ビジネスでの実例

ゲーミフィケーションはビジネスにも活用できます。

実際に、ゲーミフィケーションを取り入れて成功した企業の例を紹介しましょう。

アメリカの日刊紙では、オンライン記事のコメントにバッジシステムを導入。
規定数のコメントを投稿したユーザーにバッジを与えるようにしたところ、コメント量が10%増加し、サイト滞在時間が約25%増加した。

大手コンサルティング会社では、情報セキュリティのトレーニングをゲーム化し、達成度に応じて、ブロンズ、シルバー、ゴールドのバッジを獲得できるようにした。
その結果、トレーニングを終えた社員は、情報セキュリティトラブルを起こす可能性が50%も低くなった。

放射線技師向けに開発されたゲーム要素を入れたトレーニングソフトでは、エラー率が39%→22%へ減少。
最終的に放射線技師の87%が楽しかったと評価し、93%がまた利用すると答えた。

このようにゲーミフィケーションを導入することで、人のモチベーションを高めるため、個人の仕事やプライベートだけでなく、ビジネスの場でも活用できます。

注意点

あらゆる場面でモチベーションアップに効果の高いゲーミフィケーションですが、行う内容や状況によっては効果が出ないので注意が必要です。

例えば、

・楽しむために行う行動(キャンプや遊園地など)

・モチベーションと関係ない行動(職業の選択、顧客からの要望など)


このような内容にゲーム要素を入れようとすると、逆に楽しさが減ってしまったり、そもそもゲーム化できなかったりするので避けましょう。

重要な4要素

ゲーミフィケーションを行う際には、重要な4つの要素があります。

それらに問題がないか確認した上で、ゲーム内容を決めましょう。

立場

ゲーミフィケーションはモチベーションを上げる手法なので、モチベーションが関わらない内容には使えません。

例えば、

・優秀な人材が応募して来ない

・商品が高くてお客さんが購入してくれない

など、自分が関われない相手の問題に取り入れることはできません。

しかし、視点を変えて、

・「優秀な人材」が応募したくなるような、ワクワクする企業サイトや募集要項を作るにはどうしたら良いか?

・「お客さん」が高い価格でも買ってくれるように、購買意欲を上げるにはどうしたら良いか?

というように、自分側でなく、立場を相手側に入れ替えて考えると、導入できる場合もあります。

コントロー

ゲーム化には、自分で意思決定して変えられるコントロール感が重要です。

・事前に決められたことをするだけ

・自分の意思で変えられない


・自分に決定権がない

など、自分でコントロールできない状況では、ゲーム化は無理なので注意してください。

ただし、自分の頭の中で、

「作業のスピードを上げるタイムアタックと考えてみよう」

「いかに作業時間を減らせるかの効率化ゲームにしてみよう」

など、自分の中だけでゲーム化できないか脳内変換して、コントロール感を得ることは可能です。

設定

ゲーミフィケーションは、

「自分や相手の行動を計測できるか? 行動を促すルールを作れるか?」

という条件を達成する必要があります。

自分や相手がどんな行動を取ったか数字で計測したり、どのような手順でゲームが進むかルール設定できないことには使えません。

基本的に、数字での計測やルール設定ができない内容は少ないので問題にはなりにくいですが、計測やルールを設定しないで開始すると長続きしません。

時間や数量で計測したり、ルール設定をすると、数の変化やルールという縛りの中でいかに目標を達成するかのゲームにできるので、事前に設定しておくことは重要です。

逆効果

「自分が設計したゲーム化のせいで、逆にモチベーションが下がる可能性はないか?」ということを考えるのも大切です。

例えば、

売り上げや成績のランキング上がると、従業員の給与やボーナスが増える

この場合、従業員のやる気がない場合には一定の効果を発揮しますが、自発的なやる気があった作業に昇給制やポイント制を導入すると、従業員のやる気が失われてしまう可能性が上がります。

あくまで、自分や他人のモチベーション(やる気)が上がらないことに導入しましょう。

具体的なやり方

それでは、立場、コントロール、設定、逆効果に配慮しながら、具体例を挙げていきます。

読書のモチベーションが上がらない

【立場】
自分のモチベーションの問題で、やる気が上がれば何冊も読めるし、読書スピードも上がる

【コントロール】
読書をするしない、読むスピードは完全に自分次第だから、コントロール感はある

【設定】
1時間で何ページ読んだか数えれば、計測することはできる
1時間で何ページ読めるか速さを計測するルールにする

【逆効果】
読書すれば知識が増えるし、モチベーションが下がる可能性はない

読書はゲーム化(ゲーミフィケーション)できる

業務効率アップのために、社員のパフォーマンスを上げたい

【立場】
社員のモチベーションを上げるのは、時間をかければ可能だが、すぐに業務効率アップには繋がりにくい

【コントロール】
社員に裁量権はあるけれど、もっと裁量権を上げればコントロール感はアップできる

【設定】
社員のパフォーマンスや売り上げへの貢献度は計測しづらい
ルール設定の選択肢が多くて、今の職場でどれが合うか、見つけるまで時間がかかる

【逆効果】
モチベーションが上がる可能性はあるが、逆に社員同士の関係が悪くなる可能性もある

社員のパフォーマンス向上より顧客にゲーム化を使う方が良いかもしれない

このように、ゲーミフィケーションの向き不向きを確認した上で、下記テクニックを「単体」または「組み合わせて」、自分の好みや状況に合わせた内容でゲーム化をしてみてください。

【ポイント】

ポイントカードやマイレージなどで使われる。
課題を達成することでポイントを獲得し、貯めたポイントを報酬と交換することができる。

『使用例』

・1日30分ジョギングをしたらカレンダーに1つシールを貼る。シールが10個溜まったら、好きな映画を1本観られる。

【バッジ】

購入金額による会員ランクやゲームでの称号などで使われる。
目標を達成すると、なんらかの勲章が得られる。

『使用例』

・月に1万円以上のお買い物でブロンズ会員、5万円でシルバー会員、10万円でゴールド会員。


【リーダーボード】

スポーツやネットのランキングなどで使われる。
自分が何ポイント取ったか、他人と比較競争できる。

『使用例』

・レビュー(口コミ)コメント数が多い順にランキングされ、誰でもランキングが見られる。

テクニックは組み合わせることもできます。

例えば、

『ポイント+バッジ』

ブロンズ会員は店舗利用で1ポイント、20ポイント貯まったらシルバー会員になって割引率が上がる。

『バッジ+リーダーボード』

敵を100体倒すとバッジが1個貰える。獲得したバッジが多いほどランキング上位にいける。

など、2つ以上を合わせて活用も可能です。

ただし「リーダーボード」の場合、テクニックとしての効果は高いですが、

・ランキングトップとの差がありすぎると挑戦する気がなくなる

・競争がメインになってしまい、面白さがなくなる(特に女性に多くみられる現象)

・能力が高い人の場合、自分の順位が思ったより低いとやる気を失う

など、モチベーションを下げる可能性もあるので扱いには注意が必要です。

どのゲーミフィケーションテクニックが正解ということはないので、色々なゲーム化を試してみて、自分や相手、環境や状況に合った(効果が得られる)ものを見つけてみてください。

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