新年に立てた目標を達成するには、
・意志力に頼らない
・接近目標を立てる
・目標を置き換える
新年や誕生日など、何かのキッカケで目標を立てる方もいるでしょう。
副業、資格勉強、筋トレ、ダイエットなど、様々な目標を決めて取り組もうと決意し、翌日から開始したり、準備に取り掛かったことがある方も多いと思います。
しかし、いざ始めてみても、1週間、1ヵ月、半年と経つ内に、いつの間にか手を付けなくなったことありませんか?
せっかく立てた目標も、気づけば「どんな目標を立てたっけ?」と忘れていることもよくあります。
そんな自分から脱却し、立てた目標をちゃんと継続して達成する方法はないだろうか……
そこで今回は、目標が達成できない原因と、立てた目標の達成率を上げてくれる目標の立て方をご紹介します。
節目に目標を決めると達成率が上がる
アメリカのカリフォルニア大学の研究データでは、
Googleでの「ダイエット」という用語の検索 、ジム通い、目標設定はすべて、一時的な節目 (新しい週、月、年の始まりなどや、学期、誕生日、休日) に増加する。これらの節目が時間の経過を一区切りし、気持ちを心機一転させ、失敗を過去のものとして捉えられ、自分の人生について大局的な見方をするように促すことで、自発的な行動の動機付けになります。
出典:The Fresh Start Effect: Temporal Landmarks Motivate Aspirational Behavior
つまり、自分にとって節目となるタイミングには「目標を立てよう」という気分が高まり、実際の行動に繋がりやすくなるので、「新年や誕生日などは目標を立てるのに向いている」ということです。
意志力では目標達成できない
しかし、いざ目標を立てて実行しようと決めても、ほとんどの場合が続かずに終わります。
その原因は「意志力だけに頼っていること」
・勉強をしようとしてもテレビやスマホを見てしまう
・痩せようとしてもお菓子やスイーツに手を出してしまう
など、自分の意志だけでどうにかしようとしても、何かのキッカケで「まぁいいか」「やっぱりできなかった」と諦めて三日坊主や短期間で辞めることを繰り返してしまいます。
目標達成率を上げる手法
目標達成するのに意志力は必要ですが、プラスして目標の立て方を工夫すると達成率が上がります。
ストックホルム大学などが、1,066人の男女に新年の目標の立て方を調査した研究(A large-scale experiment on New Year’s resolutions: Approach-oriented goals are more successful than avoidance-oriented goals)で、
12月の最終週に参加者を集めて、皆がどのような目標を立てたか調べる
↓
翌年12月まで月1回のフォローアップ面接を行って、新年の目標が達成できたかどうかをチェック
という調査をしたところ、
「接近目標」を立てた人は、「回避目標」を立てた人より成功率が高かった。
という傾向が見られました。
「接近目標」「回避目標」とは、
接近目標
何かをすることに焦点を当てる目標
例:健康のために運動をする、資格を取るために勉強をする
回避目標
何かをしないことに焦点を当てる目標
例:お菓子を食べるのをやめる、勉強に集中するためにテレビを見るのをやめる
このように、同じ目標のためにやる行動でも、達成するための道順が違うと、達成率が変わってきます。
今回のデータで出た具体的な数字(達成率)としては、
接近目標の達成率=58.9%
回避目標の達成率=47.1%
という結果になりました。
これを活用する場合、例えば「ダイエットをする」や「資格を取る」を目標に立てるなら、
お菓子(ハイカロリーな物)を食べるのをやめる
↓
甘い物が食べたくなったらフルーツ(ローカロリーの物)を食べる
勉強するためにテレビを見るのをやめる
↓
図書館やカフェで勉強する
というように、悪い行動を治そうとするより、別の物や行動(環境)に置き換えると目標が達成しやすくなります。
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