科学的に集中力を激増させて一気に作業を進める方法【フロー状態の入り方】

資料作成やデータ入力、はたまたスポーツや勉強など、一気に終わらせたい作業や集中力が必要な作業は誰しもあるでしょう。

集中して作業を行えば、作業時間を短縮できたり、良い結果を残しやすくなるので、集中して物事に取り組めるようになりたいですよね。

しかし、いざ集中力を発揮しようと思っても、思い通りに集中できないのが人間の悲しい現実。

あなたが集中できないのは、事前準備と手順が間違えているからかもしれません。

そこで今回は、集中力が発揮しにくい方でも集中力を発揮し、パフォーマンスを大幅に上げてくれる「フロー」の入り方をご紹介します。

フローとは

フローは、ゾーンとも呼ばれ、周囲が気にならないほど一つの物事に没頭すること。

この状態に入っていることを「フロー状態」と呼び、極度に集中力が高まり、パフォーマンスが爆増し、良いアイデアも浮かびやすくなり、学習速度も上がると言われています。

「遊んだりおしゃべりしていたら、いつの間にかこんなに時間が経っていた」と、気づいたら時間が一瞬で過ぎていたような状態がフローです。

しかし、人間の体はフローに入りにくいようになっているのが難点。

フローはパフォーマンスを上げるものの、過集中の状態なのでエネルギーの消費も大きく、エネルギー消費を抑えるために、人間の脳は自然とフロー状態から通常の状態に戻ろうとします。

ですので、普段はリラックスした状態で、集中力が必要なときにフロー状態に入って持続できるように練習するのが最適です。

事前準備

フロー状態に入るためには事前準備が必要です。

準備もせずに「集中するぞ」と思ってフロー状態に入れるなら、そもそも集中力のことで悩まないでしょう。

事前準備を行うことは大切なので、準備をしてからフローに入るための行動に移りましょう。

フローの効果を信じる

フロー状態に入るためには、フロー状態に入れば集中力が上がり、確実にパフォーマンスや生産性が向上すると信じることが重要。

偽薬でも効果があると信じることで実際に効果を発揮する(プラセボ効果)ように、フロー状態に入ることで自分にプラスになると信じることで、フロー状態に入りやすくなり効果も高まります。

フローに入る戦略を立てる

フローが勝手に発生するのを待っていてもフロー状態には入れません。

フロー状態に入るために、最適な手順を明確し戦略を立てましょう。

フローに入るための戦略としては、

・過去にフローに入った体験を思い返し、何がフロー発生の条件か見つけ、その条件を再現してみる

・フローは、メンタルが不安定なとき、やる気が起きないときには発生しないので対策を立てておく

・メンタルが不安定なときは原因を先に解決したり、やる気が起きないときは作業環境を大幅に変えたりして、メンタルややる気が安定する状況を作り出す

・取り掛かろうとしている作業について、「なぜこの作業をするのか」「作業の目的やゴールは何か」を明確にしておく

フローに入れる条件を見つけ、精神が安定している状態で、作業をする目的を明確にすれば、その作業に取り掛かる意味や意義がハッキリするので、「よし集中してやるぞ」という意欲も高まりフローに入りやすくなるので、事前準備は重要です。

フロー状態への入り方

事前準備を終えたら、実際にフローに入る手順をご紹介します。

実際には下記手順だけでなく、さらに様々な手順がありますが、取り入れることが多すぎると実践すること自体が難しくなるので、ここでは必要最低限の3要素だけお伝えします。

リラックスする

集中しながらも精神が落ち着いているのがフロー状態なので、リラックスする状況を作るのはマスト。

邪魔が入ったり、緊張状態が続くような環境では、フローに入っても集中が途切れてしまいます。

リラックスするためには、集中が途切れない環境を作り、自分なりのリラックス法を見つけておくのが良いでしょう。

ストレッチ、瞑想、コーヒーや紅茶を飲む、癒し動画を見るなど、自分がリラックスした状態を作ってからフローに入っていきましょう。

職場などでリラックスするための行動が行えない場合は、状況によってリラックスできる方法を変えるか、リラックスできる行動の一部だけ取り入れる方法でも問題ありません。

作業手順を固める

作業手順が明確に決まっていないと、作業の手順が変わるごとに集中が途切れてしまいます。

「この作業が終わったら次は何をしようか」と考えるとフロー状態を毎回入れ直さなくてはいけなくなるので、「◯◯が終わったら□□、それが終わったら△△をする」というように、作業前に手順を固めておきましょう。

特にこの工程をすることは、フロー状態に入りやすくなり、状態を維持するのに一番重要です。

次に何をやるか考えなくて済むことで、脳のリソース(資源)を集中力に注げるので、しっかりと行いましょう。

もし作業中に手順の変更が必要になったら、いったん作業の手を止めて、作業手順を固め直してから作業に戻ってください。

不安要素をなくす

いざ作業に取り掛かっても、作業後に場所を移動しなければならなかったり、他の小さなタスク(作業)が残っていると、そちらに意識が向いてしまい、作業に集中できなくなってしまいます。

・移動する必要があれば、移動先の近くで作業をする

・メール返信や掃除など、小さなタスクは先に終わらせておく

などを行い、作業に集中できる状態で始めてください。

小さなタスクを先に終わらせられない場合は、タイマーをセットして、時間を確認しなくても済むようにするのもオススメです。

注意点

フローを実行し、フロー状態に入るためには、いくつか注意点もあります。

注意点を外すとフローに入りにくかったり、フロー状態が解けやすかったりするのでご注意ください。

「集中する」と思い過ぎない

「フロー状態に入る」と強く思い過ぎると、フローに入ること自体に意識が向き過ぎ、リラックス状態が解けるのでNG。

これは「◯◯の状態になる」と思うことで、「現在、その状態になっていない自分」が無意識に強調されてしまい、やる気のスイッチが入りにくくなるためです。

フローに入ることを意識するより、フローに入る戦略を立てるほうが、肩に力が入らずにフロー状態に移行しやすくなるのでオススメです。

疲れているときは実践しない

フロー状態に入ると集中しているので疲労感を覚えにくくなりますが、実際には体力や精神力は多く消費されています。

また、疲れているときは脳の働きも鈍っているので、フロー状態に入れなかったり、フロー状態が解けやすかったりするので、体や脳の疲労を感じる場合は、疲労回復を優先させましょう。

フローを使う作業を決めておく

集中力を使うフローは、体力や精神力を多く消費するので、その日行うすべての作業に取り入れることはできません。

あらかじめ「集中力が必要なこの作業にだけ使う」と決めておき、それ以外の作業はフローを使わずに行いましょう。

どうしても2つ以上の作業でフローを使いたい場合は、間に長い休憩を入れて、エネルギー回復をした後に行ってください。

また、集中しない作業のときには音楽はテンションを上げてくれるので問題ありませんが、集中する作業のときは集中を乱すので、音楽や環境音は止めましょう。

詳しくは「【科学論文が警告】作業中の音楽は作業効率を下げる【対処法も紹介】」をご覧ください。

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