【日傘の寿命は2~3年】日傘の選び方とオススメの日傘

日焼け・美肌対策のために日焼け止めだけでなく、日傘を活用されている方も多いと思いますが、日傘の寿命をご存知でしょうか?

実は、日傘の紫外線カット効果は、UVカット加工のみの日傘だと2~3年なんです。

しかも、紫外線対策に適した日傘でないと、気づかないうちに日焼けしていたなんてことも……

今回は、日傘の選び方とオススメの日傘をご紹介します。

日傘のタイプ

日傘には長傘(なががさ)タイプと折り畳み傘(おりたたみがさ)タイプがあり、それぞれ長所と短所があります。

長傘タイプ

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長傘(ショート傘)タイプは開いたときに大きい物が多く、広い範囲をカバーすることで上半身を紫外線からしっかり守ってくれます。

開閉の際に雨傘と同じく手間がかからないので、使用頻度が高い状況のときは長傘を選ぶのがオススメ。

また、雨が降った時にも雨傘と同じように使用できる物も多いので、降水確率の高い日は長傘が良いでしょう。

ただし、折り畳み傘より大きく重いというデメリットもあります。

折り畳み傘タイプ

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折り畳み傘(ミニ傘)は小さくできるため、バッグやカバンに収納して携帯するのに便利です。

紫外線が気になる時のみ日傘を使用する(短時間だけ使う)場合には、折り畳みタイプがオススメ。

ただし、長傘に比べるとカバーできる範囲がやや狭かったり、強風で壊れやすいので注意が必要です。

形状

日傘には主に3タイプの形状があり、それぞれ特徴があります。

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ミニ傘

三つ折り収納できる折り畳み傘で、軽くて持ち運びしやすい。

二つ折り傘

ミニ傘よりは大きいが、折り畳むのが簡単。

ショート傘

長さがあるので携帯性は低いが、折り畳む必要がなく開け閉めがしやすい。

遮光率(しゃこうりつ)

光を遮る(さえぎる)度合いを表す数値です。

遮光率には等級があり、暑さ対策として日傘を使う場合は、遮光率の数値が高いほど日差しをカットしてくれるので涼しく感じます。

実際に、帽子(日射透過率26%)、通常日傘(日射透過率32%)、遮熱日傘(日射透過率1%未満)を比べた実験によると、帽子と通常日傘は肩や頭頂部が熱くなっているのに対し、遮熱日傘(遮光率の高い日傘)は熱くなっていません。

出典:環境省「平成31年度 暑熱環境に対する適応策調査業務報告書 個人における適応策の推進

遮光率の等級は、

1級遮光:遮光率99.99%以上
2級遮光:遮光率99.80%以上

と表示され、サイトやメーカーによっては、1級遮光を「完全遮光」「遮光率100%」と掲載していることもあります。

ただし、縫い目や生地のデザインなどで部分的に遮光率が低くなっている場合もあるので、選ぶ時に注意は必要です。

UVカット率

紫外線(UV)をどれだけ遮断するかを表す数値です。

紫外線対策として日傘を使う場合は数値の高いものを選びましょう。

現在はUVカット率が99%以上やUPF(紫外線A波・B波に対して、肌保護能力を相対的にどの程度持っているかを表す指数)の数値が50や50+など、指数の高いものが主流となっています。

コーティング加工

日傘には、生地の表面にUVカット加工をしている物以外にも、生地を何層か重ねて裏面(内側)にコーティング加工をしたタイプがあります。

裏面にコーティングすることで、紫外線や日光、赤外線や熱をさらに遮ってくれます。

それにより効果的に日焼けを防ぎ、体感温度(体表面温度)を下げることができます。

UVカット、赤外線カット、防水加工、撥水(はっすい)加工、輻射熱(ふくしゃねつ)カット、遮熱加工など、様々なコーティングや加工がされている物があるので、必要な機能が施された日傘を選びましょう。

カラー(色味)

日傘の色は、コーティング加工がない場合は、紫外線を吸収しやすい黒色が表面になっている日傘を選ぶのがオススメです。

明るい色ほど紫外線を通しやすいため、黒色の方がUVカット効果は高くなります。

一方、黒色は光を吸収し熱を帯びてしまうので、直射日光の暑さはカットできても、日傘自体が熱を持ち、輻射熱(放射熱)で傘の内側が暑くなってしまいます。

裏面がコーティング加工されている日傘は、表面の紫外線カット率、遮光度合いに影響をほとんど与えないので、カラーや柄を楽しみたい場合は、コーティング加工されている日傘がベターです。

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ただし日焼け防止が目的の場合は、裏面(内側)は黒や紺などの暗い色がオススメ。

なぜなら、土やコンクリートの地面、建物の壁や窓の照り返しや反射は、日傘で覆われていない下方や横から入ってきます。

日傘の裏面(内側)が白やシルバーコーティングなど、明るい色味や光沢のあるものは、日差しや紫外線が日傘の内側で反射して肌に当たってしまいます。

日焼け防止がメイン目的の方は、外側が明るく内側が暗い、コーティング加工のされた日傘を選びましょう。

素材

ポリエステル生地の日傘は、UVカットと遮光性は高いですが、生地自体が熱を帯びるので日傘の内側に熱がこもりやすいのが難点。

涼しさを重視する場合は、麻や綿の生地にすると通気性があるので熱を逃がしやすく、見た目の清涼感もあります。

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現在では、断熱素材や熱を発生させる赤外線をカットするコーティングがされている日傘も多いので、見た目や清涼感を重視しないのであれば、化学繊維(ポリエステルなど)生地の物でも問題ありません。

機能

日傘の使いやすさに関わってくるのが機能性。

開閉のしやすさや、強風時や雨天時に利いてきます。

簡単開閉

傘骨の1本1本を手で折り畳まず、ワンタッチで傘骨を開閉する構造です。

自動開閉

ボタン一つで傘を開閉できる機能です。
開くときはジャンプ傘と同じで、柄が伸びて傘が開くタイプが多いです。

晴雨兼用

雨のときには雨傘として使用できる機能です。
撥水加工や防水加工が施されている物で、小雨程度なら対応できます。

耐風機能

風に強く、傘が逆さになっても閉じれば元通りになる機能です。

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サイズと重さ

サイズは日傘の効果範囲や見た目、重さは持ち運びのしやすさや利便性に影響します。

傘のサイズは親骨と言われる、傘の中心から生地の先端までを通る骨の長さで表示されます。

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コンビニで売られている一般的なビニール傘の親骨は65~70cmです。

親骨のサイズが大きいほど、上半身を覆って紫外線や日光から体を守ってくれます。

日傘の重さは、骨組みや構造によって差が出てきます。

親骨の本数が多いほど重くなりますが、風に対する強度は上がります。

また、親骨や柄、持ち手が金属製(スチールやアルミ)、繊維製(グラスファイバーやカーボンファイバー)などの素材の違いで重さが変わってきます。

一般的には金属製のほうが重く、繊維製のほうが軽いです。

日傘に関するQ&A

Q:日傘のお手入れはどうしたらいいですか?

A:コーティング加工がされている日傘は、コーティングが傷んでしまうため、強い力で洗ったり擦ったりするのはNG。
汚れが付いた時は、水で濡らし固く絞った布で優しく拭いてから陰干ししてください。

UVカット加工だけの日傘は、水を含んだ柔らかいスポンジに中性洗剤(台所用洗剤でOK)を染み込ませ優しく洗い、洗剤をしっかりと洗い流した後に陰干ししてください。

Q:日傘を長持ちさせるコツは?

A:日傘を長く使うには、

・水分や汚れが付いたまま保管しない
・傘を開く前に、傘を揺らしてほぐす
・シワが寄らないように畳む

水分や汚れが付いたまま保管すると、カビ発生や親骨や柄のサビや劣化に繋がります。

傘にシワが寄ったまま畳んだり、貼り付いた傘を無理に剥がして開くと、生地を傷める原因になります。

できるだけシワが寄らないように畳み、傘を開く前に生地同士を離れさせると、日傘が長持ちします。

Q:UV紫外線カット効果を長持ちさせる方法はないですか?

UVカット加工がされている傘は、紫外線の反射剤や吸収剤などが、日傘の表面にコーティングされおり、それが劣化したり剥がれたりするため、2~3年で寿命が来るとされています。

UVカット効果を長持ちさせるためには、お手入れや開閉方法以外に手段が2つあります。

1つ目は「UVカットスプレーをかけること

UVカット効果の薄くなった日傘でも、UVカットスプレーをかければ効果が復活します。

ただし、使用頻度やスプレーの効果期間などによって、紫外線カット効果の持続する期間は短くなるので、定期的にスプレーする必要はあります。

また、ムラ無く塗るのが難しく、上手くUVカットできていなかった場合、部分的に日焼けしてしまう可能性もあります。

2つ目は「UVカット素材の日傘に買い替えること

UVカット加工を施した物ではなく、UVカット効果のある生地を重ねた日傘であったり、生地(素材)そのものにUVカット効果がある日傘であれば、破損したり経年劣化したりしなければ、UVカット効果は長期間持続します。

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