【花粉対策】科学的に効果のある服装・マスク・メガネの選び方

効果的な服装・マスク・メガネの選び方は、

・綿の服を着る
・静電気を抑える
・ニット帽やセーター、マフラー・ストールを避ける
・花粉を手と粘着ローラーで落としてから入室
・専用マスク・メガネを着ける

目から鼻から否応なしに入ってくる花粉。

この時期つらい方の中には、服装のことについても「そんなこと知ってます」「もうやっている」という方も多いでしょう。

しかし意外と「服装は気にしていなかった」「専用メガネは試したことない」という方もいますし、実際に服装・マスク・メガネの違いで、どれほど効果があるのか知らない方も多いと思うので、実験結果を交えて紹介します。

服装

花粉は服に付き、しっかり落とさないと室内まで大量に持ち込まれてしまいます。
では、着る服の素材によってどれくらい量が変わるのでしょうか。

綿を100としたとき、それ以外の素材でどれほど花粉が付く量が変わるか実験した結果。

環境省「花粉症環境保健マニュアル2022

綿に比べ、他の素材は大幅に花粉が服に付いて残ってしまいました。
特にウールと化繊の数値が高いですが、これはなぜかというと、

・ウール(動物毛)は、絡み合った毛繊維の中に花粉が入って落ちにくい
・化繊(ポリエステルなど)は静電気が花粉を吸いつけてしまう

一方、綿や絹は表面がなだらかで、繊維の隙間が小さいため、花粉が付く量が少なかったと考えられます。

しかし新たに綿の服を買い増しするのは、金銭的にも収納的にも負担が増えるので、

化繊の服に静電気防止スプレーをかける、または洗濯時に柔軟剤を使って静電気防止することをおすすめします。

また、ウールに一番花粉が付いたのと同じように、髪の毛にも花粉が大量に付いて残りやすいので、目の細かい帽子を被ることをおすすめします。
ただし、ニット帽は隙間が大きく、花粉が残りやすいので避けましょう。

また、マフラー・ストールも素材そのものに花粉が付きますが、シワになった部分にも花粉が溜まり、移動時に舞い上がって吸い込んでしまうので避けるほうが良いでしょう。

セーターなど編み目が大きい服も、花粉が付きやすく残りやすいので避けましょう。

ただし、どんな服装や対策をしても花粉は多少なりとも付着するので、室内に入る前に花粉を落としましょう。

帽子、髪の毛、上着、ズボン、手荷物(カバンなど)を手で払い、30秒~1分ほど外で待ってから入室し、玄関で粘着ローラーで服に残った花粉を取り除きます。

全身の花粉を取り除いた後に外で待つ理由は、払ったばかりの花粉が周囲を舞っているので、すぐに入室すると空気の流れと共に花粉も入ってきてしまうためです。

そして玄関で粘着ローラーを使用する理由は、払い切れなかった花粉や静電気で再付着した花粉を取り除くためです。
これをリビングなどに入ってから行うと、花粉が室内に舞ってしまうので、玄関で行うことをおすすめします。

マスク・メガネ

花粉対策として、ブロック率99%のマスクはもちろん、上下左右が防御カバーで覆われている専用メガネをかけている方もいますが、実際に他のマスク・メガネとどれほど違いがあるか試した実験では。

実験ではマスクをしない場合に比べて、通常のマスクでも花粉をおよそ70%削減し、花粉症用のマスクではおよそ84%の花粉を減少させる効果がありました。

メガネでも、メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量は通常の眼鏡でおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少します。

出典:環境省「花粉症環境保健マニュアル2022

ゼロというわけにはいきませんが、やはり専用のマスクとメガネは、花粉が鼻や目に入る量を大幅に減少させてくれるようです。

ただし、洗って何度も使えるマスクは花粉を完全には取り除けず、洗って干しているときに花粉がマスクに付着するので、使い捨てマスクを使用しましょう。

また専用メガネでも外しているときに花粉が付くので、洗えるメガネは洗い、洗えないメガネは清潔なティッシュやウェットシートなどで拭きましょう。

コンタクトレンズの場合は、レンズのわずかな刺激が目のかゆみを悪化させることがあるので、できればメガネに替えることをおすすめします。

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