【実験で証明】赤ちゃんを泣き止ませる方法&起こさず寝かしつける方法

赤ちゃんを泣き止ませる方法は、

・5分間抱っこしながら淡々と歩く

起こさず寝かしつける方法は、

・寝ている赤ちゃんを5~8分抱っこしてから横に寝かす

赤ちゃんは泣くのが当たり前ですが、あまり泣いて欲しくない場所にいるときや、夜泣きして困ったこと、ありませんか?

周囲の人は「気にしないで」と理解してくれますが、親としては申し訳ない気持ちになったり、親自身が寝不足になったりして、心も体も疲れてしまいますよね。

そこで今回は、国際共同研究グループが実験して証明した、赤ちゃんが泣き止み、横に寝かしつけても起きにくくなるテクニックを紹介します。

赤ちゃんを泣き止ませる方法

実験では、生後7カ月以下の赤ちゃん21人とその母親の協力を得て、

・抱っこして歩く
・抱っこして座る
・ベッドに置く
・ベビーカーに乗せて前後に動かす

という実験を行った結果、


激しく泣いていた赤ちゃんは、抱っこして歩いたとき、あるいはベビーカーに乗せて前後に動かしたときに有意に泣きやみましたが、座ったままの抱っこでは泣きやまないことが分かりました。
(中略)
このことから、赤ちゃんの泣きやみには輸送が効果的であることが分かりました。

次に、激しく泣いていた赤ちゃんに、30秒間のタスクで最も効果のあった抱っこ歩きを5分間行うと、全員が泣きやみ、45.5%が寝てしまいました。
さらに、18.2%の赤ちゃんは歩くのをやめたときには起きていましたが、それから1分間以内に寝ました。
(中略)
一方、はじめ泣かずに起きていた赤ちゃんは、抱っこして5分間歩いてもほとんど眠りませんでした。

出典:理化学研究所「赤ちゃんの泣きやみと寝かしつけの科学

つまり、疲れていたり眠かったりして「激しく泣いている赤ちゃん」は、5分ほど抱っこしながら歩くと、全員が泣き止み、約60%が眠ってしまったという実験結果が出ました。

このときに重要なのは、

上下左右に揺らしたり、声をかけたりせず、ただ運ぶように抱っこして歩くこと

ネコやライオンなどの哺乳類は、外敵が迫っているような危険な状況で子供を運ぶことがありますが、そのときに子供が暴れたり騒いだりすると見つかってしまいます。

だからこそ、ネコが子供の首を咥えて運ぶのと同じように、親が静かに運ぶと、親が運びやすいように赤ちゃんもおとなしくなる、という本能的な反応(輸送反応)が出てきます。

これは人間の赤ちゃんにも出る反応なので、応用するときは、赤ちゃんの体と頭を自分の体につけて支えるようにし、急に向きを変えたり不必要に立ち止まったりせず、一定のペースで淡々と5分間ほど歩いてみてください。

赤ちゃんを起こさず横に寝かせる方法

眠った赤ちゃんをベッドや布団に横にしようとすると、起きてしまうことがあります。

一般的に「背中スイッチ」などと呼ばれ、赤ちゃんの背中が布団に触れることで目が覚めてしまう現象と言われますが、これが起きにくい方法も実験されました。


起きてしまった赤ちゃんは眠り始めてから平均3分間、寝続けていた赤ちゃんは平均8分間経ってベッドに置かれていました。

寝続けていた赤ちゃんであっても、眠ってから5分間以内に置かれた場合には、置く途中で目を開けたり声を出したりと、かなり起きかけていたことも分かりました。
(中略)
このことから、赤ちゃんが眠り始めてから5~8分間ほど待つと、より深い睡眠の段階に入るため、赤ちゃんが起きにくいと考えられます。

出典:理化学研究所「赤ちゃんの泣きやみと寝かしつけの科学

つまり、5分間抱っこしてせっかく眠っても、すぐに横に寝かしつけると、親から体が離れる感覚で目が覚めてしまいます。

これが起きるのは、赤ちゃんが深い眠りに入る前の浅い眠りのときに、刺激を感じてしまうことが原因です。

赤ちゃんが眠ったら5~8分程度そのまま静かな状態で抱っこし、それから横に寝かせると目覚めにくくなります。

これでも泣き止まない場合は、個人差、疲れていない、眠くない、お腹が空いているなど、他の理由が考えられますので、様子を見て、もし体調が悪いことが原因であれば、医療機関を受診するなど適切に対処してください。

赤ちゃんが泣き止まない、寝かせようとすると起きてしまう方は、ぜひ試してみてください。

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