【科学的実験で検証】仕事とプライベートを切り分けると仕事の効率が落ちる【ワークライフバランスの誤解】

仕事とプライベート(趣味や休養、育児や介護など)の両方を充実させる「ワークライフバランス」を大切にしようという機運が高まっています。

どちらか一方に力を注ぐのではなく、両方をバランスよくしようという考え方です。

中には「ワークライフバランス」と聞いて、仕事よりプライベートを充実させようと考え、仕事以外では仕事のことを考えないようにしている方もいるでしょう。

しかし実は、仕事とプライベートを分けて考える人ほど、仕事のパフォーマンスが落ちるという研究結果(論文)があるんです。

仕事のパフォーマンスが落ちる理由

ボールステート大学とセントルイス大学が619人のビジネスマンを対象にした研究
Out of sight, out of mind? How and when cognitive role transition episodes influence employee performance
で、4,371件のエピソードを分析した内容によると。

仕事とプライベートを切り離そうと頑張る人は、そのせいで仕事のパフォーマンスが下がりやすかった。

逆に仕事とプライベートの境界を分けていない人は、パフォーマンスの低下が見られなかった。

という研究結果が出ました。

なぜこのような現象が起きるかと言うと、仕事とプライベートを切り離そうと頑張るせいで、仕事であれば、

仕事中にプライベートのことが頭に浮かんでくる

仕事に意識を戻すために頭を切り替える

仕事とプライベートを分けている人ほど、切り替えに多くのエネルギーを使う

という流れで、脳のリソース(資源)を消費してしまい、仕事のパフォーマンスが落ちてしまいます。

これは逆のパターンでも言えることで、プライベート中に仕事のことを考えないようにしても、同じくプライベートのパフォーマンスに影響すると考えられます。

パフォーマンスを落とさないためには

仕事とプライベートの切り分けをするより、境界線を曖昧にしてみましょう。

これは

「仕事中にプライベートのことを考えろ」

「プライベート中でも仕事のことを考えろ」

という意味ではなく、完全な切り分けをしないで、色のグラデーションのように段階的・連続的に考えてみようということです。

仕事とプライベートの境界線がグラデーションであれば、意識を大きく切り替える必要がないので、その分だけ脳のエネルギーが温存されます。

もちろん、プライベート中に仕事のことばかり、仕事中にプライベートのことばかり考えているとメンタルに悪影響が出てくる可能性もあるので、

プライベート中(仕事中)に仕事のこと(プライベートのこと)が浮かんでも、無理に考えを振り払おうとしない

という感覚でいるのが良いでしょう。

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