あなたは美顔ローラーやフェイシャルマッサージ、表情筋トレーニングを行っていますか?
小顔になったり美肌になったり、シミやシワの改善効果が期待できるとされ人気の美容法です。
しかし、多くが美容家や皮膚科医の見た目や知識、体験者の経験談などの見解や個人の感想。
実際に効果があるか根拠を提示せず、科学的な調査や実験データをもとに話していることは少ないでしょう。
そこで今回は、顔のマッサージや美容器具、フェイストレーニングに本当に効果があるのか、研究データを交えて科学的にご紹介します。
顔マッサージの研究
顔マッサージやフェイシャルエステなどで美肌になれるのかどうか、過去に出た美容に関する論文から9件のデータをまとめた研究(The Effectiveness of Facial Exercises for Facial Rejuvenation: A Systematic Review)によると、
出典:The Effectiveness of Facial Exercises for Facial Rejuvenation: A Systematic Review
ほとんどの研究における有効性の評価は純粋に主観的なものであり、著者または患者自身によって行われました。
(中略)
顔の筋肉の使いすぎがしわの原因となることがよくあり、意図したものとは逆の効果をもたらす可能性があります。
つまり、実験として行ったデータを見ても、肌質改善効果は実験を行った研究者や参加者の主観でしかなく、科学的に効果があると実証されたものはない、という結果が出ました。
また、下手にマッサージやエステを行うと、しわの原因となる可能性もあるとも示されています。
これは普段の洗顔時のことを考えると理解できるでしょう。
洗顔時はシミやシワ、炎症の原因になるので、肌に手が触れないように泡だけで洗いましょうと言われるのに、マッサージやエステは問題ないとするほうが不自然です。
一定のリラックス効果はあるかもしれませんが、リラックスを求めるなら顔ではなく肩か腰など、体のマッサージやストレッチのほうが効果は高くなります。
表情筋トレーニングの研究
さらに表情筋トレーニング(顔ヨガ)に関するデータもご紹介します。
過去に研究された顔面運動(表情筋トレーニング)と顔の筋肉強化など11件の研究をまとめた研究(Effects of Facial Exercise for Facial Muscle Strengthening and Rejuvenation: Systematic Review)では、
出典:Effects of Facial Exercise for Facial Muscle Strengthening and Rejuvenation: Systematic Review
顔の若返りのための顔エクササイズが、顔と首の皮膚の動きや弾力、顔の筋肉の厚さと断面積、および頬の上部と下部の動きの改善につながることを示しています。
しかし、額、ほうれい線、顎のライン、および唇の下の領域では実験群と対照群の間に有意差はありませんでした。
つまり、顔や首、頬の筋肉や動きの向上には効果があった(筋肉が鍛えられた)が、額、ほうれい線、あごのたるみ、唇の下周辺には効果が見られなかった、という結果が出ました。
顔はマッサージやトレーニングで改善しようとするより、肌の保湿や日焼け対策を徹底し、健康的な食事や日常的な運動で若々しさを維持するのが良いでしょう。
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