【意外と間違えている】キッチンスポンジと歯ブラシの適切な交換頻度

まず結論をお伝えします。

キッチンスポンジの最適な交換頻度は、消毒していても「1週間」
歯ブラシの最適な交換頻度は、毛先が開いていなくても「1ヵ月」


こうなる具体的な理由は、この後わかりやすく解説していきます。

食器を洗うキッチンスポンジ(食器用スポンジ)、どれくらいの頻度で交換していますか?

「なんとなく汚れてきたら交換する」
「臭いがしてきたら捨てる」

など、人によって頻度もタイミングもマチマチだと思います。

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中には長く使うために「鍋で煮て煮沸消毒」したり「電子レンジで加熱消毒」したり、様々な対策を講じている方もいるでしょう。

しかし実は、よく使われる消毒方法を用いていても、キッチンスポンジの適切な交換頻度は「1週間」なんです。

これはテキトーな話ではなく、実際に実験をした論文があるんです。

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キッチンスポンジの適切な交換頻度

一般家庭から14種類のスポンジを集め、「煮沸する」「レンジで加熱」などの衛生方法で、細菌の量がどれくらい変化するかを確かめた実験で、結果はどうなったかというと。

長期的な観点から、スポンジの衛生方法は、キッチンスポンジの細菌を効果的に減らすには不十分であり、人間になんらかの病気を引き起こすかもしれない細菌の割合を増やす可能性さえあります。

そのため、キッチンスポンジの定期的な交換を、たとえば週に1回行うことをお勧めします。

nature「Microbiome analysis and confocal microscopy of used kitchen sponges reveal massive colonization by Acinetobacter, Moraxella and Chryseobacterium species

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つまり、

煮沸消毒や電子レンジ加熱などをしても、細菌はあまり減らず、むしろ体にあまり良くない菌が増える可能性もあるので、スポンジは週1程度で交換するのがおすすめ。

と、論文でもこのような結論になっているので、安い食器用スポンジをたくさん買ってストックしておくほうが良いでしょう。

「1週間で捨てるのはもったいない」と思う方は、スポンジをシンクや洗面台、浴室などの掃除用に転用するのがオススメです。

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歯ブラシの適切な交換頻度

毎日使う歯ブラシ、あなたはどれくらいの頻度で交換していますか?

「毛先が開いたら」
「なんとなく気分で替える」

など、曖昧な頻度で交換していませんか?

中には半年~1年以上、同じハブラシを使っているという方もいるでしょう。

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ですが、大手メーカーでも、

「毛先が開いた歯ブラシ」と「新しい歯ブラシ」の汚れ落ちの違いを調べた臨床研究では、「毛先が開いた歯ブラシ」は「新しい歯ブラシ」と比べて歯垢除去率が約4割ダウンすることが分かりました。

このことから、効率よく歯垢を除去するために、「1か月に一度」を目安に、歯ブラシを交換することをおすすめします。

LION「ハブラシの交換の目安を教えてください。

と、1ヵ月程度での交換を推奨しています。

「それってメーカーが買い替えて欲しいから言ってるんじゃない?」
「毛先が開いていない限りは平気でしょ?」
「1日3回以上磨く人もいれば、1日1回だけ磨く人もいるから、交換頻度なんて人それぞれだ」

と思う方も中にはいるでしょう。

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ですが、これを歯ブラシではなく、先程解説したキッチンスポンジに置き換えて考えてみてください。

食事で使った食器を、洗剤を付けたスポンジで毎日洗い、1ヵ月経った頃のスポンジは、雑菌も汚れもまったく残っていないですか?

「ブラシとスポンジは、形状が違うから比べられない」と思う方もいるでしょう。

しかし、どんな物も使えば使うほど汚れていくのは避けられません。

キッチンスポンジですら、論文では交換頻度の推奨は「1週間」なのに、歯ブラシは雑菌も汚れもなく、2ヵ月後も3ヵ月後もキレイなままでしょうか?

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どちらにせよ、毛先が開いた歯ブラシは歯垢除去力も落ちますし、何ヵ月も使用している歯ブラシは、見えない雑菌や汚れも残ってしまっています。

それが歯磨きの度に喉の奥に流れていってしまうので、健康的にも好ましくはありません。

歯ブラシは月が変わったら交換するなど、タイミングを決めて交換することをおすすめします。

使用済み歯ブラシは、キッチンスポンジと同じように、掃除などに転用して使いましょう。

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