この記事を読んで実践すると、
自信が付き自分らしさが出せるようになる
本音が言えるようになる
相手を不快にさせない会話ができるようになる
このようなメリットが得られます。
そうなる理由と具体的な方法は、この後わかりやすく解説していきます。
あなたは他人に合わせて生きていませんか?
本当は自分の考えや気持ちがあるのに、相手の意見や価値観に合わせて人間関係を良好に保とうとしたり。
自分の昇進や出世のために上司の言動に意見せず我慢したり。
人に合わせることは、社会で生きる上で必要なことではあります。
しかし、それが過剰になると人間関係もメンタルも激烈に悪くなり、逆効果になることをご存知ですか?
今回は、他人に忖度(そんたく)する「迎合(げいごう)」のデメリットと、あなたの迎合レベル診断テスト。
そして迎合レベルを下げ、他人を不快にさせずに意見や気持ちを言えるようになる方法をご紹介します。
迎合とは
「迎合」とは、自分の考えを曲げてでも、他人に気に入って貰えるように調子を合わせること。
自分の利益やメリットのために、自分の考えを相手に合わせたり、自分の本心を隠して忖度することを言います。
ビジネスでは昇進や出世、取引先相手との交渉、プライベートでは夫婦や恋人相手とのコミュニケーションでよく見られる行為です。
迎合のデメリット
世渡りには必要な能力ですが、過剰に行うと大きなデメリットが発生します。
420人の男女を対象に行った迎合の実験によると、
迎合レベルが高い人は、自尊心が低く、人間関係も上手くいっていない。
という結果が出ました。
これは他人に好かれようとするあまり、本来の自分の考えや気持ちを押し殺してしまうせいで、
八方美人や芯のない人と思われやすい
他人の評価を気にし過ぎて自信がなくなる
人の考えに左右されるので自分らしさがなくなる
本音を出せないストレスが溜まる
などが原因となるため。
もちろん、他人に好かれたい・認めて貰いたいと思う気持ちは誰しもありますし、否定する必要はありません。
しかし、過剰な迎合によって他人から良い評価を得ようとすると、逆に評価が悪くなったり、自分の心に大きなダメージを与えるので、適度なレベルまで迎合レベルを下げるのが最良です。
迎合レベル診断テスト
今回の研究で使われた「迎合レベルテスト(簡易版)」をご紹介します。
下記質問に当てはまる数な何個あるか数えて、あなたの迎合レベルをチェックしてみてください。
(短時間で判別できるようにするため、実際のテストとは文言や判別法を変え、数も減らしています)
決断を下すときは、自分の考えや意見よりも他人の考えや意見に影響される。
他人の気持ちを尊重することが多い。
自分のことを一番に考えるのは重要ではない。
思いやりとは、たとえ自分が違うことをしたくても、相手の望むことをすることだ。
自分のためだけに何かをするのは利己的だ。
意見の相違を引き起こすとわかっているときは、自分の感情を口にしない。
私は対立する危険を冒す代わりに、むしろ波風を立てないようにしたい。
相手のニーズや意見が私の意見と対立するとき、私は自分の意見を主張するよりも、むしろ相手の意見に同意してしまう。
相手を喜ばせるために、自分は行動する必要があると感じる。
外面では幸せそうに見えるが、内心では怒りや反抗を感じることがよくある。
何個以上であれば問題があるという基準はありませんが、4個以上当てはまったら「迎合し過ぎている」と考えて、迎合レベルを下げる方法を実践するのがオススメです。
相手を不快にさせずに意見を伝える会話術
自分の意見や気持ちを伝えても、相手を不快にさせない方法を使えば、迎合して自分のメンタルを疲弊させずに済み、人間関係も良好に保てます。
そこでオススメなのが「アサーティブ」
アサーティブ(assertive)とは、「積極的な」「自己主張する」という意味の言葉。
しかし、今回お伝えするアサーティブは、
ただ自己主張することではなく、相手の考えや価値観を尊重しつつ、自分の意見をスムーズに伝える方法のこと。
特に「受け身」で、言いたいことを伝えられないタイプの方に効果的な手法で、
「頼み事や誘いが断れない」
「間違っていることを指摘できない」
など、自分の思っていることを口にできない方が、相手の気分を害さずに伝えられる会話術です。
アサーティブの手順
アサーティブは4つのステップで行い、それぞれの頭文字を取って「DESC法(デスク法)」と呼ばれます。
自分や相手の性格を変えることはできませんが、円滑な意思疎通ができるようになることで、行動を変える効果は期待できます。
「Describe」(ディスクライブ。事実を伝える)
最初に、そのときの状況や行動について伝えましょう。
ここで大切なのは、相手の評価や自分の気持ちは伝えず、具体的で客観的な事実のみを伝えること。
評価したり気持ちを混ぜてしまうと、相手が素直に聞き入れなくなってしまいます。
「Explain」(イクスプレイン。気持ちを説明する)
次に、事実に対する自分の気持ちを伝えましょう。
ここで大切なのは、感情的になったり、攻撃的にならないように注意しつつ、 自分の気持ちを率直に伝えること。
相手の行動を非難するのではなく、「不安だった」「寂しかった」「つらかった」など、自分がどう感じたかの気持ちを口にしましょう。
「Specify」(スペシファイ。明確に提案する)
そして、自分がどうして欲しいのか伝えましょう。
ここで大切なのは、行って欲しい行動を具体的に伝えること。
抽象的な表現は、相手がどうすれば良いか分からず、行動を変えることができません。
具体的で想像しやすい言葉で伝えましょう。
「Choose」(チューズ。選択を提示する)
最後に、提案に対しての相手の反応によって、自分がどうするか伝えましょう。
ここで大切なのは、別の提案をしないこと。
提案を追加すると、そこから先に話や行動が進まなくなってしまいます。
すべてに共通するのは「相手の気持ちに寄り添いつつ、自分の気持ちを伝える」ということ。
相手を責めるのではなく、相手の顔や気持ちを立てつつ、自分の思ったことを優しく丁寧に届けるつもりで行ってみてください。
アサーティブのやり方(具体例)
それでは、「連絡がなく、待ち合わせに遅れた友達」という設定で、実際のアサーティブのやり方(流れ)を、具体例を交えて「OK、NG」方式でお伝えします。
「Describe」(ディスクライブ。事実を伝える)
OK「待ち合わせに遅れてきたけど、どうしたの?」
NG「なんで遅れるって連絡して来なかったの?」
「Explain」(イクスプレイン。気持ちを説明する)
OK「連絡がなかったから、事故にでも遭ったのかと心配になったよ」
NG「連絡するのが当たり前でしょ? すごく嫌な気分だったよ」
「Specify」(スペシファイ。明確に提案する)
OK「遅刻しそうなときは連絡してくれると嬉しいな」
NG「待ってる私のこともちゃんと考えてくれないかな」
「Choose」(チューズ。選択を提示する)
OK「連絡してくれれば、待ってるよ。でも連絡がなかったら、先に行っちゃうからね」
NG「連絡してくれれば、待ってるよ。でも連絡がなかったら、罰としてご飯おごってね?」
デスク法を使うことで、自分の気持ちや考えを伝えても、相手も素直に受け入れやすくなります。
コミュニケーションは言葉や態度ひとつで、相手の反応やその後の行動が大きく変わるもの。
互いに良好な関係を崩さず、自分の思いも大切にしていけるよう、アサーティブを日常に取り入れてみてください。
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