「日々の生活が苦しいからお金が欲しい」「今より良い生活をしたい」など、安い給料や物価高の影響で「もっと稼ぎたい」と思う方が増えています。
現在の給与を上げようと努力したり、転職して年収を上げたり、副業を始めて別の収入を増やそうとしたり、様々な努力をされている方も多いでしょう。
収入を増やそう、お金持ちになろうと思うのは当然の心理ですし、お金があると精神的な余裕もできるので大切なことです。
しかし現実は、お金持ちになることを目指すほどメンタルが悪化し、時間や人間関係にも悪影響があることをご存知ですか?
今回は、金持ちを目指す人ほど不幸になる理由と簡単な対処法をご紹介します。
お金の価値観に関する実験
バッファロー大学が2,685人を集めて複数の実験を行った研究(Can’t Buy Me Love (or Friendship): Social Consequences of Financially Contingent Self-Worth)の中から2つの実験をご紹介します。
実験1
345人の男女を集めて、
・お金に対する価値観
・毎日の暮らしで時間のプレッシャーをどれくらい感じているか
この2つの診断テストを行った上で、全員の
「人生のコントロール感」
「孤独感」
「他者との繋がり感覚」
を測定し、すべてのデータと比較したところ。
経済的な成功と自分の価値を結びつけている人ほど、日々の暮らしに時間的なプレッシャーを感じ、人生をコントロールしている感覚も低く、他者との関係も悪かった。
つまり、
「お金をたくさん持つことが成功」
「お金を稼いでお金持ちになりたい」
などと思ってる人ほど、時間が足りないというストレスを感じ、人生が上手くいっていないという不満を抱き、人間関係も悪くなりがちという結果が出ました。
実験2
246人の男女を集めて、
・お金に対する価値観をチェック
・毎日の気持ちや行動を日記につける
この2つを行って貰い、メンタルの変化を調べたところ。
「お金こそ成功の証」という気分が高まった日は、人生のコントロール感と社会的な繋がりの両方が激しく悪化し、その気分が長期間に渡って持続した人は、両方が慢性的に悪化し続け、常に自身のお金事情を心配していた。
つまり「お金持ちになりたい」という気持ちを持ち続けると、
・人生のコントロール感がなくなり、メンタルに悪影響を与える
・お金の心配をずっと感じ続ける
という結果が出ました。
対処法
お金持ちになることを目指す人は、
・人生のコントロール感が低い
・時間が足りないと感じる
・家族や友人と過ごす時間が少ないので、孤独感を覚える
・お金の心配をし続ける
といった傾向があるので、「お金持ちになること」に執着しないほうが良いでしょう。
しかしそうは言っても、
「お金持ちになりたい」
「生活が苦しいから、もっとお金を稼ぎたい」
「今の生活に満足していないからお金がたくさん欲しい」
と思うのは人間にとって当然の感情ですし、お金を稼ぐこと自体は大切なことなので間違いではありません。
そこで重要なのが「お金以外を目標にすること」
お金持ちになることを目標にするのではなく、
・家族や友人と過ごす時間を増やす
・社会貢献(三方良し)できるビジネスでの成功を目指す
など、自分の夢の達成を目標にし、その行動の結果としてお金持ちになったという状態を目指しましょう。
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