あなたは仕事やプライベートで嫌な思いをしたとき、誰かに愚痴(グチ)をこぼしますか?
上司、先輩、同僚、後輩、家族、友人、恋人など、人間同士が交流するうえで、不平不満は必ず発生するものです。
そんなとき、誰かに愚痴をぶつけてストレスや不満を解消している方もいるでしょう。
しかし実は、愚痴をこぼすと余計に怒りが増し、モチベーションが落ちてやる気もなくなることをご存知ですか?
今回は、愚痴をこぼすと逆効果になるという研究と対処法についてご紹介します。
愚痴の実験
アリゾナ州立大学が170人のバス運転手を集めて行った研究(Pacification or Aggravation? The Effects of Talking about Supervisor Unfairness)で、
参加者に「上司への不満を、どのように同僚に愚痴っていますか?」と尋ねる
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参加者が同僚に愚痴をこぼした後、気分がどう変化したか調べる
という調査をしたところ、
「それはムカつくね」「君の不満はもっともだよ」など、受け身で愚痴を聞いてくれる同僚に不満をこぼすと、さらに上司に対する怒りがアップし、仕事をサボるようになった。
愚痴をこぼすとストレスや不満が解消するように思えますが、実際には怒りが増してしまい、モチベーションも下がってやる気がなくなる、という結果が出ました。
愚痴を言いたいときの対処法
しかし、誰かに愚痴を言いたくなることもあるでしょう。
そんなときは、愚痴をこぼす相手を選ぶと、逆効果にならず、不満の解消効果も得られます。
それは、「リアプレイザル」(認知の再評価)をしてくれる相手に愚痴をこぼすこと。
例えば上司に対する愚痴をこぼしたときに、
「上司は嫌味じゃなくて、同じ失敗をしないように教えてくれたんだよ」
「上司も疲れてたんだよ。仕事をサポートしてあげれば、余裕ができて優しくしてくれるかもよ」
など、不満への捉え方を別視点に変えてくれる相手に不満をこぼすと、怒りが倍増せずにやる気も落ちなくなるのでオススメです。
もし、リアプレイザルをしてくれる友人がいない場合は、「【科学が教える】最強の怒りコントロール法」を使って、不平不満で湧きおこる怒りを自分でコントロールするのが良いでしょう。
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